相思相愛の時代
昨日高校の授業を終えた僕は、塾に立ち寄りエアコンのスイッチを入れ、教室が冷えるまでの間、添削のプリントを抱え冷房がバリバリのマックに逃げ込んだ。コカコーラのLサイズをたのみ、1時間半ほどギンギンに涼しい中でほぼ3日分の添削を終わらせた。
赤ペンをテーブルに置きふと店内を見渡すと、面識はないが市内の同業者の先生が二人ほど、パソコンを持ち込みなにやら必死に打ち込んでいた。むむ・・・考えることは同じだなと思いつつ、僕はマックを後にした。
今日から9月である。高校の定期テストが迫ってきた。僕も担当クラスの問題を作らねばならない。学校の先生方はほぼ全員がパソコンの打ち込みで問題を作成している。僕はと言えば、コピー機を使っての編集作成である。などと言えば聞こえはいいが、3割は打ち込み、7割は切り貼りで作っている。
僕のPCは一応最新のセブンなのだが、実は英文と日本文をミックスするさいに、最新過ぎて僕のイメージする画像がなかなか出来上がらないのである。したがって切り貼りという二度手間が生じる。早い話が使い切れていないのである。
振り返ってみれば、大学時代はワープロもパソコンも僕の身辺には存在せず、英文は完全手動式のタイプライターだった。指が腱鞘炎になるんじゃないかと思うくらい力を必要とした。
初めてワープロを買ったのは26歳の時だった。ひらがなが自動変換される魔術に度肝を抜かれた。それ以来15年弱ワープロとの相思相愛の時代が続いた。
9年前我が家にパソコンがやってきて以来、僕は悩みの日々が続くことになる。頭が時代の進化に追いついて行かないのである。パソコンがあるにもかかわらず、塾の会報を手書きでしたためるアナログ人間に退化して行った。
あの相思相愛だったワープロは天寿をまっとうし、否応なくパソコンとの新たな恋に目覚めなければならなくなった。こうやって毎日ブログを書いているが、この技量が僕の限界である。セブンがさらなる進化をする頃、僕はまた手書きの爺さんになっているかも知れない。
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