文字のパワー
僕らは日常の生活の中で、あまりにも多くの言葉、文字に囲まれていて、文字として記されているものの力・エネルギーを見落としがちになるが、看板が殆ど無い山里に暮らしていると、気付かされることが多い。都会の街をたまに歩くと、文字の放射するエネルギーで目眩がしそうだ。
若い頃僕は近隣の山を随分登った。森閑とした山道を登り続けると、心ない登山客が幹に刻んでいった文字に出会うことがある。人工物が全くない奥深い山の中で目にする文字は、明らかにある種のエネルギーを放射していることがわかる。不思議な感覚だ。
これほどのパワーを発する文字が、我々の生活に多大な影響を与えないはずがない。仕事柄多くの小、中、高生の添削をするが、解答用紙の文字でその生徒の心のバランスが分かるものだ。
いつも象形文字のような字を書いている僕は、美しい子供たちの文字を見ると惚れ惚れする。親御さんの温かさと、躾の行き届いた家庭の凛とした雰囲気を感じるのである。一般に姿勢の良い生徒は文字も綺麗だ。
今年の夏、隣家の建物が壊されたこともあり、道路に塾の西面の壁が露出した。同級生で看板業を営んでいる友人に、看板を頼んで付けてもらった。思い切ってこの塾ブログのURLを大きく書き込んだのであるが、そのパワーはいかほどの力を発揮するだろうか。
ちなみに6年前僕が渾身の力を尽くしてデザインした我が塾の看板がこれである。
この看板のデザインを練っていたときに、息抜きで作った曲が迷曲(?)『かぶとむし』である。塾生曰く、「この看板だけ見ると大手みたい」ということらしいのだが、スタッフを含め3人で営んでいる零細塾である・・・。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
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