ジョン・コルトレーンの季節がやって来た
空が秋色になると、毎年聞きたくなる曲がある。ジョン・コルトレーンの Violets For Your Furs(コートにすみれを)だ。
ジョン・コルトレーンの演奏で何が一番好きかと尋ねられたなら、僕はこの曲を選ぶだろう。
バラードを作らせたら稀有なメロディーラインを構築するマット・デニスの名曲を、ガーランドのピアノ・トリオをバックに、ワンホーンで歌いあげるコルトレーンの演奏は、秋の空に溶け込んでいく静謐でメロウな天界の音楽だ。
コルトレーンの演奏を聞いていると、生きている喜びを実感する。
どんな喧騒の中でも、コルトレーンのバラードが流れると、彼のサックスであることが一発で分かるものだ。彼独特の息遣いというのか、脈打つ力強さというのか、聴くものを魅了する。
様々なイマジネーションが宇宙を駆け巡る感覚とでも言うのか、コルトレーンの演奏は本当に脳髄を直撃してくる。
今年も頻繁にコルトレーンを聴く時間が多くなる季節だ。夏の暑さでバテバテになった脳のシナプスを、彼のサウンドで活性化しなければならない。
かねごんのデビュー作 『僕の夢』
かねごんの受験応援ソング 『エール』
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【動画プロデュースby とよ爺先生
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