秋を迎えた
二日間激しい雨が降り続いた。季節はいよいよ本格的な秋を迎え、夏とは違った淡い夕日が山に沈んで行く。教室の隣の空き地の草むらでは、しきりに鈴虫が鳴いている。
雨のため田んぼの稲刈りが中断している。僕の家の田んぼは、度重なる雨で稲が倒れってしまった。バインダーで刈り取るのはきっと至難の業だろうと思う。せめて早く田んぼが乾いて欲しい。
今度の土曜日、日曜日は中総体新人戦の地区予選がやって来る。同時にその日は、中3生の実力テストだ。それが終わると塾はすぐに中間テスト対策に入る。来月に入ると今度は文化祭の準備が始まる。
あわただしく日めくりのカレンダーが、めくられていく。陽がぐんと短くなり、今年も後半戦に突入だ。
本日で市内の高校の定期テストが終った。明日からまた朝イチで高校での授業が始まる。来週には成績表を提出し、後期の指導計画書を出さねばならない。
校長としての塾での仕事。田んぼの農作業。高校での授業。そして中学生の卓球の指導。地元の神社の総代としての秋祭りの準備も始まる。忘れていた、納税組合長としての仕事も待っている。
女房から「受験生なのだから、息子の勉強も見てよ」と叱責されるのだが、100%とは言わないまでも99%は不可能に近い。息子は、僕に勉強を教わるのが嫌いというよりも、息子ながらに僕の多忙さを見ていて、遠慮しているふしがある。女房には、僕も息子も勉強を怠けているようにしか見えないようだが、男同士合い通じるものがあるのだ。
息子にとっては、週一回父親のやっている塾に来るのが最大の妥協なのだろうと思う。僕はこれ以上彼には望まない。きっと目覚めたらやるだろうと信じている。僕は高校2年の春に、長い冬眠から目覚めたが、やつはいつだろうか。
学校の先生や塾の先生の中には、自分の子どもを徹底指導している方がおられると聞くが、僕にはできそうもない。いやできない。
女房に「忙しい、忙しいと言っていると、字のごとく心が亡くなるわよ」と言われてしまうのだが、まあ魂までは無くならないだろうからこのまま走り続けようと思う。
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金田先生、こんばんは。
相変わらず忙しそうですね。
私は金田先生ほど忙しくないのですが、自宅では息子の勉強をほとんど見ません。カミさんは少し教えているようですが、どちらかというと勉強しているかどうかのチェックみたいです。あまり指導はしていないのかもしれません。
今日も家に帰ったら息子が起きていて、土曜にある実力試験に向けて過去問を解いていました。理科で訊きたいところがあるというのですが、私は「まず晩飯食わしてくれよ。腹減ってるんだから…」となるべくなら家では仕事をしたくないなあという雰囲気を醸し出しながら、できるだけ教える機会を避けています。自分の勉強だから、自分でなんとしてくれというのが正直なところです。
(かねごん)
小林先生コメントを頂きありがとうございます。
基本的に僕は学校の勉強が好きではなかったのですが、その想いが息子に伝わっているのでしょうね。
相変わらず毎日本を読み、何を考えているのか猫や犬を相手にぼ~としている息子を見ていると、昔の自分を見る思いがします(苦笑い・・・)。
投稿: 学び舎主人 | 2010年9月15日 (水) 00時28分