僕は耳を疑った
小さな子ども達、特に身体の基礎が出来上がる小学校の頃の食事はとても大切である。
スーパーやドラックストアーに行って、棚に陳列されている食品と言う名の人工物を眺めて頂きたい。原色のドクドクしい色。賞味期限が製造日から1年も2年ももつような、不思議な食品が所狭しと並んでいる。
俗に言うジャンクフードである。見識者が指摘するように、CMやメディアに踊らされて、人工物ばかりを食べ続けるなら、間違いなく身体は蝕まれ、命は短縮されていく。発癌性の物質が何ら法の規制もなく、食品に塗り込められていく。
数年前、家内の友人を介して、次のような信じられない話を聞いた。名前を聞けば誰でも知っている大手パン製造工場に勤めている若者が、自分がやらされている仕事の怖さに、会社を辞めたのだという。
ラッピングされる前の食パンに、家庭で使われている蝿や蚊を殺す殺虫剤を、シャワーのごとく食パンに散布する仕事をしていたと言うのである。
僕は耳を疑った。失礼だが会社の雇用環境に対する恨みつらみで、捏造した作り話だろうと思った。詳しい事情を探っていくと、どうも本当らしい。その時から、その製造元のパンを僕は買うのをやめた。
もっと怖い話がある。僕の知人に養鶏場に勤めていた知人がいるのだが、彼は毎日インフルエンザのワクチンどころか、ホルモン剤をニワトリに毎日のように与えていたそうだ。それらの卵はもちろん薬漬けである。
僕は現在、自然に飼われているニワトリの卵・地卵しか食べないことにしている。
僕は農家の長男に生れ、農業を見てきたのでわかるが、かつての農業もひどかった。田んぼが白くなるくらい農薬や殺虫剤を撒いていた。僕が中学校の頃は、家の周りから蛍が消え、タニシもドジョウも、オタマジャクシさえも田んぼから消えた。
15年ほど前から、農薬を直接田んぼに散布しなくなった僕の田んぼには、タニシやドジョウやオタマジャクシが復活している。近年では、毎年蛍が家の周りを飛ぶようになった。
食を守るのは、僕ら食を育てる者の義務である。子どもたちに喘息が増えているのも、アトピーが増えているのも、そして日本人の癌が増加しているのも、毎日食している食べ物の、負の連鎖が引き起こしている悲劇だと僕は思っている。
食育を真剣に考えなければならない。
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