僕の年収は15万円だった
夏休みに出される中学生の作文課題の中で、『税金』というテーマがある。コンクールに出すものらしいのだが、僕も税金には考えさせられることが少なからず多い。
このブログで貧乏話をすると、このブログの検閲官である女房に(笑い)、そんな話をするとずっと貧乏神が居座るからやめなさいと叱られるのだが、今日も貧乏話になりそうだ。
6年前のことだが、教室を建て替えることになり、仮教室への移転や教室の備品、照明器具、空調等、ずいぶんお金がかかった。時期を同じくして、母が癌のため入院したため、医療費等を含め経済状態は火の車だった。
その年諸経費を差し引いた僕の年収は15万円だった。月収ではない、年収がである。
ほとんどの蓄えを切り崩した感じだった。そしてその年の税額に僕は驚いた。わずか15万円の年収に対して、固定資産税、健康保険税、それに税金ではないが、女房と僕の国民年金の支払いを含むと、60万円ほどのお金が徴収された。
所得税や市民税は0円だったが、それ以外の徴収は容赦なくやって来る。生活保護申請をしない限り、低所得者に対する国の支援はほとんどない。国は、国民から絞れるだけお金を絞りとるということを、その時こそ実感したことはない。
笑い話になるが、年収15万円の年は、しょっちゅう山に出かけては山菜を採ってきて食べていた。息子たちにはまた山菜かという顔をされたが、動じる僕ではない。気持ちは完全に縄文人である。
結婚してから、夫婦で国民年金を今までに700万円ほど支払ってきた。僕ら夫婦が年をとり働けなくなった時、この国は僕らの生活を支援してくれるのだろうか。
自習室で子どもたちが税金の作文を書いている姿を見て、僕はそんなことを考えていた。
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