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2010年8月30日 (月)

私塾は江戸時代からの寺子屋を引き継ぐ伝統産業

私が塾をやり始めた頃は、世の中の人が塾を職業とは認めてくれない時期だった。
夜中まで外出をして、朝寝坊して、昼過ぎに出ていく者を社会は堅気の人間とは見てくれなかった。同級生にも、「アホな親たちを騙して、お前は食っている」と酷評をされたこともあった。
ゆえに純粋にこの仕事に励んでいる若者たちを見ると、私は少しでもこの業界の社会的な認知をあげていかなければならないと考えている。
そうプロとは何たるかをはっきりさせて、脱サラのような好奇心でこの仕事を始めても、それなりにきっちり努力しなければ、成り立っていかないような業界にしたい。

私はこの業界にもきちんとプロの道があると考えている。
なぜなら私は塾業界を新しい業界ではなく、江戸時代から続く伝統産業という捉え方もしているからだ。
なぜそういう風に思うようになったかと言えば、昔の文献や資料を学んでみると、私たちの日常と大いに共通する部分があるからだ。

上の文は、僕のブログの師匠であり敬愛するとよ爺先生の記事である。先生が塾という僕らの業界をどう捉え、どう考えているかが心にビンビン響いてくる文章だ。

僕も塾教師を始めた30年前頃は、親戚や知人に、「いつ学校の先生になるんだ」 「真剣に就職のことを考えているのか」などなど、手厳しい言葉を頂いた。

塾を始めて5年ぐらいは、家の近隣の方々は、僕が失業して家でぶらぶらしていると思ったらしく、午前中犬の散歩などをしていると、「仕事がないご時世だから大変ですよね」などとお声をかけて頂いた(笑い・・)。嫁とこどもがいるいい大人が、昼日中のんびり散歩をしている光景は、岩手のような山村では、かなり異質だったろうと思う。

とよ爺先生が指摘しているように、僕も私塾は江戸時代からの寺子屋を引き継ぐ伝統産業だと考えている。寺子屋の延長に学校教育があるのではなく、我々の塾産業があるのだと思っている。

権力に媚びることなく、ひょうひょうと我が道を行く、先人の教え人たちの意志と、学問を愛する姿勢を、僕ら塾人は後輩達に伝えていく義務がある。

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コメント

かねごん先生、コメントが遅くなり失礼しました。
先ほど三重より帰宅しました。
その折もかねごん先生の話題がたくさん出ておりました。
青木先生が取ってきた画像も拝見しました。
風聞園の様子も青木先生から聞きしました。

上の記事、ご同意有り難うございます。
我らはみんな伝統的な塾屋だと思います。
果てるまで、これを貫き通しましょう。

(かねごん)
とよ爺先生、三重から帰宅されてからの早々のコメント恐縮です。
最近、順風満帆の塾経営と言うには程遠い状況ではありますが、何か肩の力が抜けたというのか、ちょっと大げさですが、ある種の悟りに近い感じです。
これもとよ爺先生はじめ、多くの生粋の塾人に邂逅できたお陰だと思っております。

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