塾教師の一考察
やれば出来る能力を持っているのに、勉強をしない生徒達というのがいる。学年の中間の下ぐらいに留まっている生徒達に多いのだが、家では教科書を開かず、中間期末テストの勉強も、必死にやるわけではなく飄々としている。
興味の対象が学習にはいかないようで、部活動や音楽やゲーム等に興じている。彼らが優秀であることは一目瞭然である。なぜなら初めて買ったケータイを、わずか3日後には完全に使いこなしているし、ゲームのダウンロードをするためなら、中年のおじさんが1ヶ月もかかるPCの操作をわずか1週間ぐらいで習得してしまう。
世の中の良識ある大人達は、なぜ優秀な彼らが学校の勉強をやろうとしないのか訝しがるわけであるが、僕は子供たちを見ていてなんとなくわかる気がする。
彼らは、子どもの頃勉強が出来た大人たちを見て、理想というのか憧憬といのか、そういったものを感じないのではないだろうか。だから学校の教師に対しても、有名大学を出た大人を見ても、それを追従しようとはしない。
日本の首相が東大を出ているからと言って、やっぱ東大出はすごいやと言うことにはならないのである。
人間対人間のエネルギーのやりとりとでも言ったらいいのだろうか、子供たちは大人の本質を見抜く。子供たちに多くの大人が尊敬されないのは、大人が嘘つきであったり、思考と行動に一貫性がないからではないだろうか。やはり我々大人の責任なのだと思う。
子どもたちに学習意欲を湧かせるためには、身近で勉強や学習をした人間が、大人になり成功した姿を見せなければならない。勉強したならば、いい仕事にありつけ、家庭を持て、幸福な人生を歩めるんだという多くのサンプルが必要だ。だから我々大人は頑張らななければならない。
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