輪廻(リーカーネイション)
雲が流れて行く。
とどまることを知らない風が背中を押し雲が流れて行く。
赤道直下の灼熱の日差しの中でも、極寒の氷雪の上でも、
雲は消滅を繰り返し、大地を蹂躙する。
命あるもの全ては原子を所有し、空間の中に命を宿す。
空から舞い降りる雨や雪や霙は、
地上に生きるものの命の源だ。雲はその根源をなす。
空を見上げれば光が降り注いでいる。
その当たり前の光景に、僕は地球の奇跡を思い、
命のざわめきを感じる。
地上に降る雨は、森を潤し大地を癒し、川に流れ大洋に注ぎ込む。
何万回、何億回という循環のエネルギーは絶えることを知らない。
たゆまなく繰り返す自然の輪廻に、僕はめまいを覚える。
今日も風が吹き、雲がわきあがり、命は空を目指す。
僕らはどこへ辿り着くのだろうか。
雲が知っているのかも知れない。
毎年塾生が去った教室で、僕は詩人になる。
子どもたちへのいとしさと、せつなさと、
そして新たな旅立ちへのジェラシーかも知れない。
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