青春の影
青春とは何だろうかと、10代の頃に考えたことがあった。自分が生まれて、生きて行く理由みたいなものを模索することは誰にでもあるだろうと思う。
自分の能力や自分の才能に、絶えず不安を抱きながらも、どこかに光明を常に見出そうとするのが、青春に生きる若者だ。絶対的な勝利者は存在しないだろうけれど、希望という二文字に常に背中を後押しされるのが、10代や20代に生きる青春人達の強さではないだろうか。
生まれた環境や、親の感性が子どもに多大な影響を与える。運命が遺伝するかどうかは知らないが、子どもは親と似た人生を送るものだ。しかし時に、運命の負の連鎖に勝負を挑み、人生の勝利者となろうとする強い人間がいる。
その原動力がどこから来るのか、勇気のない僕は羨んだものだ。勉強も、遊びも中途半端だった僕は、外洋に漕ぎ出せない小心者の冒険者だった。それは今も変わりがない。
毎日多くの若者達と接する日々の中で、僕は常にある種のジェラシーを感じる。それはもちろん彼らが、僕にはない若さを持っていることはもちろんのことだが、多くの選択肢を人生に所有するその可能性の大きさに対してである。
若かった頃を振り返って、僕は頑張ったなと言える人は幸せである。精一杯生きてきた証である。でもそうじゃなかった人も、僕はだいじょうぶだと思う。なぜなら、命ある限り青春は続いて行く。心がドキドキする限り僕らは挑戦者だ。さあ今年も入試がやって来る。
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かねごん先生
歌詞の中のワンフレーズ
「かけはし」ですか~。
妙なつながり、ご縁、
感じますね。
(かねごん)
忍者先生、おはようございます。コメントありがとうございます。
幾つになっても青春時代でありたいと思いますね。
若者たちに負けてはいられません。・・・気持ちだけは。
投稿: 忍者 | 2010年2月22日 (月) 01時29分