人生の旅人
飄々と人生を生きて行くことはたやすいことではないかも知れないが、物にこだわらず、外面にこだわらず、心の軸がブレない生き方をしたいものだと思う。
弱い立場の人間を余力のある人間が支えなければ、社会は崩壊してしまう。今の日本社会はその危機に直面している。他人の不幸を自分の幸福でもあるかのように振舞う現代人の姿に、僕は寒気を覚える。
その最たるものが政治家だ。マニュフェストだかマニュアルだか知らないが、名前を体のいいカタカナに変えただけで、実態は旧態依然とまったく変わらない。失望である。結局はお金と人脈の多いところに人が集まり、その甘い蜜を吸おうとする輩がセンセイと呼ばれる方々だ。
貧すれば鈍するという至言があるが、富めば貧するという社会構造が、僕には一番厄介な社会病理のような気がする。
黒塗りの高級車に乗って東京の街を走るセンセイ達には、ずだ袋を肩にかけ歩いているホームレスの人達の姿がどのように写っているのだろうか。彼らは運がなかったとか、時代に取り残された哀れな人間のように思っているのだろうか。
お金持ちの人間が、そうじゃない人間を見下す心理も、頭のいい人間が、そうじゃない人間を軽んじる心理も、根っこにあるものは同じもの。それは愛の欠如と傲慢さだ。
人生を生きるということは、旅そのものだ。袖振り合うも多生の縁と言うが、人生に於いてかかわるすべての人間は、偶然に目の前に現れるわけではない。全て理由があり、深い縁で結ばれている。
愛を持って接することなくして、僕らの旅は続けられない。
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