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2010年1月27日 (水)

言い訳の心理学

勉強をしない理由、仕事をしない理由、努力をしない理由をすべて言い訳をして逃れてきた人間がいるとすれば、もったいないことであるし、きっと辛い人生だったのではないだろうか。

仕事柄勉強をしない言い訳というのはずいぶん聞いてきた。部活が忙しい。時間がない。勉強部屋がない。親がうるさい。学校の授業が分からない。メールが頻繁に来るのでできない・・・等々。書き連ねていけば、数十枚の原稿用紙が埋まるほどの言い訳集が出来上がる。

でも・・・、だって・・・・、毎日毎日多くの言い訳が創造され、語られていく。

言い訳の深層心理は、自分の弱い立場を擁護することにあるのだろうけれど、自分の怠慢をなんとか正当化したいというのが本音だろうと思う。「ゴメンなさい。次は頑張ります」と言いつつ、同じ誤りを繰り返すのも同じ心理の源泉だろう。

僕のような頑固ジジイもよく言い訳をする。「年をとって物忘れが激しくて」とか、本当は読めない字や書けない字があるのに「最近は老眼がひどくて・・・」などなど。

はっきり言ってしまえば言い訳は嘘の一種なのだが、自分の欠点をカモフラージュするクッションなのだろうと思う。自分を見捨てないための自己防衛であるのかも知れない。

子供たちのたまにつく言い訳は微笑ましい時もあるのだが、さすがに毎回となると堪忍袋の緒が切れる。言い訳で思い出したが、昔務めていた塾の女性講師が仕事を休む度に、「急に叔父が亡くなりまして」 「急に叔母が亡くなりまして」 「祖父が亡くなりまして」などと、言い訳の理由として死んでもいない身内を何人も葬った強者がいたが、笑ってしまう。

やらなければやらないことはやる。とてもシンプルな倫理だけれども、人生を生きていく上でとても大切な行動哲学である。

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コメント

こんにちは、学び舎です。
記事の最後の話には思わず笑ってしまいました。まるで落語のような展開じゃあ、ありませんか。

言い訳しない生き方というのは難しいですね。なにかしら言い訳を見つけずにはいられないものです。

私の場合は、放っておくとどんどん書類やら何やらが山のように積もってしまい、片付けなければと思うのですが、いやまずは教材の準備の方が先だからとかやらない方の口実がすぐに浮かんできます。なるべく言い訳せずに生きていきたいと思うこの頃です。


(かねごん)
小林先生コメントを頂きましてありがとうございます。
今回の記事は自分への自戒を込めた記事でもあります。
何かと年のせいにしてずぼらな日々を過ごしてしまい、やらねばならないことが堆積して行く日々です。困ったものです。
小林先生のような几帳面な日常を送ればいいのですが、だめですね。

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