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2010年1月21日 (木)

僕たちは人工物じゃない

子供たちは教科の学習や友達との付き合い方を学ぶ機会は多いが、生きることの意味を学ぶ機会は少ない。

生き方を学ぶということは、別の視点で考えれば死に方を学ぶということである。なぜ自殺がいけないのか、なぜ殺人がいけないのか、その根本を分からない人間が増えている。原因はそれをしっかり教える大人がいないからだ。

例えば人間は平等なんかじゃない。足の遅い子もいれば、速い子もいる。暗記力が優れている子どもがいれば、そうじゃない子どももいる。集中力がある子どももいれば、情緒の安定しない子どももいる。決して能力は平等などではない。しかしそれにもかかわらず、みんな頑張ればできるんだとハッパをかける大人が多い。

それは生きる気力を失っている人間に、ただ希望を持てと言っているようなものだ。それでは救われる命も救えないだろうし、子供たちの才能を引き出すこともできない。

人間は生まれてくる目標がそれぞれ違うのだという視点が必要だと、僕は考えている。つまり人生をどう生きるのか、何を経験するためにこの世に生まれてきたのか、そのことに思いを馳せない限り、必ず壁にぶち当たる。

「自分の人生の目的なんて分かるはずがないじゃないか」そんなふうに答える若者も多いだろう。僕は断言する。各人の心(魂)は、実は生まれてきた目的をわかっているのだ。なぜみんなは思い出せないのか。それは自分との対話をしないからだ。

ケータイやゲームやPCやテレビに夢中になり、じっくり本を読むことをしない。日記を書くこともない。自然の中で鳥や動物達の声を聞くこともない。風を感じ、虹の美しさに感動する機会を持つことも減った。

自分の魂の声を聞くアンテナが麻痺してしまっているのが現代人の現状ではないだろうか。利益優先の情報に振り回され、自分の指向性を見失っているのではないだろうか。

自然の醸し出すダイナミックな波動に身を預けて見ると良い。きっと自然体の自分の姿がイメージできるはずだ。

現代社会に於いて、躁鬱が増えてきたのも、自殺が増えてきたのも、経済状況の悪化だけが原因ではない。あまりにも人工的な環境に身を置きすぎるのだ。人間のエネルギーが補充されなくなってしまっているのだ。だから生きる目的を見失い、自分を追い詰めるのだ。

僕たちは人工物ではなく、自然児なのだ。テクノロジーに依存しすぎてはいけない。そしてお金に使われてはいけない。

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