まったりとした一日
朝起きてカーテンを開ければ、風景は冬色である。いつものように台所に行き鉄瓶でお湯を沸かす。その間にパソコンにスイッチを入れ、新聞をポストから取ってきて、息子たちをたたき起こす。
コーヒー豆を手回しのミルで挽く。コーヒーがカップに注がれる頃には、家族はそれぞれの朝を迎え、僕の家は慌しくなる。パンをかじりながらメールを確認し、新聞に目を通す。
妻は息子の弁当作りに奔走し、台所をパタパタと歩き回っている。それとは対照的に、昨夜は誰の部屋で寝ていたのか、ペルシャ猫のお嬢様が茶の間にゆっくり現れる。僕の視線に気づくと、ニャーとなく。一応主人である僕に気を使っているのかも知れない。
眠た気な顔をした家族がそれぞれに朝食をとり、8時も過ぎる頃、僕は軽トラックで下の子を中学校に送っていく。その足でそのまま市内の高校に直行だ。昨日は担当のクラスがインフルエンザのため学級閉鎖。1時間だけ授業をして、10時過ぎに自宅に戻った。
家では『風と虹の教室』の親子幼児教室が始まろうとしていた。昨日は家内の講演を聞いて、シュタイナー教育に興味を持たれたお母さんが、わざわざ奥州市の水沢から1時間近くをかけてお子さんと来て頂いた。感謝である。
元気な幼児の子ども達の声が家中に響きわたる。子どもの元気な声はいつ聞いてもいい。そのうちに僕が家にいる気配を感じた我が家の老犬が散歩に連れていけとなきだした。田んぼの土手道を20分ほど散歩した。季節を勘違いしたのだろうか、タンポポの小さな黄色い花が二つ三つ咲いていた。
田んぼの収穫の頃、今年いっぱいは持たないだろうと思っていた15歳になろうとする老犬が、何度目かの奇跡の回復をとげ、元気になった。彼の生命力には脱帽する。我が家の犬が飼われている間に、隣の飼い犬達は2,3回天国に行ってしまった。
我が家の老犬は、人間で言えばとうに90歳は超えているだろうと思う。僕を引っ張る力はまだまだパワーに満ちている。一度も薬を飲ましたことがない。病院にも連れて行ったことがない。ドックフードも与えない。主食は僕の作っている無農薬栽培のササニシキ米である。ひょっとしたならそれが長寿の秘訣かも知れない。
散歩をしながら二日後に迫った小学校でのサンタミニライブの出し物を考えていたが、まったりしすぎて思い浮かばなかった。ところで本物のサンタさんは今頃どの辺りだろうか・・・。
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