メリークリスマスは言えない
肩の力をぬいてマイペースで仕事をしようと思っても、なかなか思い通りに行かず、幾つになっても紆余曲折の日々である。
今夜はクリスマスイブ、暖かいこたつに入りクリスマスケーキを食べたご家庭も多かっただろうと思う。僕は今年やり残したことを、今宵クリスマスイブの日にメモしてみた。次から次へと出てくる。家のリホームのこと、仕事のこと、部活指導のこと、音楽活動のこと、農業のこと、際限なくやり残したことが堆積している。
今年こそは趣味の登山を復活させようと張りきっていたが、毎日朝から仕事があり、また日曜日は日曜日で部活の指導や大会が入り、叶わぬ夢だった。同じく今まで小学校等で歌ってきた自作の曲を、CDアルバムにする計画も同じ理由で頓挫したままである。そう言えば、ギブソンの弦もこの1年間張り替えていない。曲を録音する以前の問題である。トホホである。
毎日仕事があることだけでも感謝しなければいけないのだが、正直溜息が出るようなことも多々あり、心が沈黙する日もあるわけで、自分を鼓舞するのにも限界を感じる時は、忘却が訪れるまでひたすら仕事に向きあうことにしている。その点二年半前から始めたこのブログは神の恩恵である。悲しみや苦しみがheavyな日は、ひたすら原稿用紙やコピー用紙に文字をしたためる。だんだんと心の感覚が戻ってきて、僕はいつもの僕になれる気がする。
それにしても冬の空は嫌いだ。薄暗く冷たいどんよりした空から舞い降りる粉雪の沈痛な風景は、幾つになっても慣れることは出来ない。
クリスマスソングが鳴り響く閑散とした町の商店街。足早に家路に向かう背中を丸めた人々の影は、華やぎとは裏腹に寂しげだ。
この年の瀬、一関市内では2000人を超える離職者が出た。NECトーキンや千厩ソニーの工場閉鎖がもたらした数字である。こんな年の瀬に、メリークリスマスは言えない。
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