風を感じなければならない。
先月発売になったプレジデントの記事に、自己破産する方々の多くが、年収が800万円を一度超えた方が非常に多いという、心痛い記事が特集されていた。コンビニで立ち読みをした記事だったがいろいろ深く考えさせられた。
つまり年収が800万円を超えたあたりから、家をローンで買ったり高級車をローンで買う方が増えるのだという。公務員の方や学校の先生のように収入が安定していれば良いのだけれど、突然にボーナスが0円になったり、リストラにあったりすれば支払い不能の状況がやって来るのである。
僕などボーナスもないし,収入も安定しない職業ゆえ、ローンを組まないし組めない。車は21年目を迎える軽トラックだし、古くなった自宅は自分でリホームしながらなんとか住んでいる。
また塾の教材には、卒業して行った生徒から毎年寄付してもらう様々なワーク類を思う存分使わせてもらっている(・・笑い)。工夫と節約の暮らしが僕の塾教師としての日常である。
百姓をやっていると、その土地の豊かさというのか土壌のエネルギーみたいなものを感じることがある。この田圃は美味しいお米が収穫されそうだなとか、ここの畑のネギは固いだろうなとか、そんな感覚がふとよぎることがある。
太陽の光がその田圃や畑だけ、どことなく寂しげだったり、働いている人の姿が辛そうだったり、また楽しいそうだったり。理由はうまく説明出来ないのだけれど、そういう不思議な感覚というものを少なからず誰もが持っているのではないだろうか。
年収が800万円に達した時、その経済力が持続するものなのか、個人的なバブルなのかをキャッチするセンサーは必要だ。自分の季節がいま春なのか、秋なのか、風を感じなければならないだろう。
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