父親たるもの・・・・
「父ちゃんが誰のために苦労して働いていると思ってんだ!」
「勉強する気がないなら高校なんて行くな!」
こんな切れ方をするお父さん方は実に多い。僕も父親であり家の主なのでその気持ちはよ~く分かる。しかしである。息子や娘を叱るときに、自分の仕事のストレスをぶつけてはいけない。
男たるもの嫁さんをもらい子どもを作ったうえで、自分が大変な責任と使命を背負ったことは重々承知のはずである。そして責任と使命を背負った以上に、夫となり父親になった喜びはそれ以上だったはずだ。
僕は子どもの成績の悪さや、躾のなさはすべて自分の責任だと思っている。塾教師という実に不安定極まりない仕事をしている父親ゆえ、夜は家にいず、休みの日ともならば、仕事関係の付き合いやら金策に走り回る日々だったので、まったく息子を放任状態にしてきた。だから息子たちを責める資格は僕にはない。
ただ一生懸命働く父親の姿は見せたいと思い頑張っている。僕も子どもの頃は勉強が大嫌いだった。中学校の頃は給食を食べ、部活をやるために学校に行っていた気がする。
我が家の食卓は貧乏ゆえあまりにも質素だった。ゆえに中学校の給食は僕にとってパラダイスだった。風邪で数人が休んだ時などは、おかずの酢豚をおかわりできる喜びに舞い上がった。
今振り返ると、単純でアホな生徒だった。でもそんな自分がいとしく思えるこの頃である。僕はよく女房に言われる。「あなたは家族がいなかったら仕事のストレスでとっくに死んでいたわよね」と。
まさにその通りだと思う。家族は決して重荷などではない。子どもや嫁さんがいるからこそ父親は頑張れるのである。
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かねごん先生、こんばんは。
私が5年前に独立した時、
教室の家賃とスタッフの給与、
水道光熱費で塾生の保護者様から
納めていただいた授業料が消えました。
当然、自分の給与など出てきません。
私の腕には5人の家族がぶら下がっています。
家内、長男、長女、次女、お袋。
この家族を守る為に真っ暗な中を走ってきました。
綺麗ごとなど言っておれません。
わずかながらの貯蓄も半年で消えそうになった時、
私は自宅に上野塾を開校しました。
机も黒板もすべて恩師からいただいてきました。
この机を使う者は気持ちの入った子どもを座らせます。
この黒板の見る子どもたちの目を輝かせます・・・。って
あれから5年が経ちました。
何とか人並みの生活ができるようになりました。
人は私に「上野さんのエネルギーはどこからくるの?」って。
私ははっきり言います。
「守るべき家族がいるから」って。
先生のブログにもある娘さんが尊敬する人=母親。
人が生きていく最小の単位である家族。
この家族こそが最大の宝者だと思っています。
かねごん先生、
本当に同じ匂いがします。
共感できる部分が一杯あります。
(かねごん)
上野先生コメントを頂きありがとうございます。
先生のブログを拝見していますと、情熱の源泉が僕にはわかるような気がします。
時代を超えて、面々と続く人間と営みの根本は、自分を表現することだと僕は思っています。
お互いにその一つとして塾教師を選んだのではないでしょうか。
投稿: 上野義行 | 2009年12月 4日 (金) 03時07分