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2009年11月 3日 (火)

自己犠牲に耽溺してはいけない

昨年は塾の創立以来初めて高3生が在籍しない年だった。ゆえにAO入試や推薦入試の論文指導がなく、比較的激務がない11月だったが、今年は打って変わって論文指導が忙しい毎日である。

さまざまなテーマを与え、論文指導を行っているが、論文力は思考力であることを改めて実感する毎日である。興味がないこと、意識が向かわないことはどうしても鉛筆が進まないし、論じられない。当然の結果として、論点を自分の得意とする分野にスライドさせるコマが不足しアップアップ傾向になることが多い。

最近の高校生はまとまった文章は書けるのだが、文章に毒気がない。実に文面がおとなしく、主張がない。いつも客観的な意見を用意しているのだが、読むほうにしてみれば論文のHOW TO ものを添付してきたような文章が多く、添削する僕自身が中だるみ的になる。

僕など自己主張のかたまりのような輩なものだから、今の高校生たちを見ているとどうしてももの足りなさを感じてしまう。

言いたいことは言うべし。そして言ったからには実行に移すべし。それが若者の本来の姿ではないだろうか。

西洋人と比べると、日本人は周りに迎合しすぎる。人の顔色を窺い、常に目立たぬように振舞う傾向が強い。終身雇用制度が歴然と存在していた時代ならともかく、今の時代は自分の主張をはっきり述べ、YES、NOを明確にしなければならない時代だ。

『出る杭は打たれる』などの至言が生まれた日本の精神的土壌が、変わらなければならい時期だと僕は思っている。

他人を思い、周りに気を遣う精神性は確かに美徳ではあるが、自己犠牲に耽溺してはいけない。最近高校生の文章を読みながらそんなことを考えている。

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