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2009年11月22日 (日)

奇跡のりんごから学ぶこと

木村秋則さんという方をご存知であるだろうか。青森で無農薬、そして化学肥料をいっさい使わない自然農法でりんごを栽培している59歳のおじさんである。

僕の家の周りには多くのりんご農家がいる。我が塾の風と虹の教室でも大変お世話になっている菅原さんというりんご農家があるが、本当に1年間、りんご栽培は手間暇がかかる大変な労働である。

僕も米作りをほぼ無農薬で栽培をしているが、単に農薬を撒く暇がないのと、お金がもったいないから農薬を使わないずぼら人間であるだけで、高尚な意図のない怠け百姓である。

木村さんの著書やテレビで紹介された奇跡のりんごは、いまや手に入れたくとも買うことが出来ない大人気で、その名声は外国にまで知れ渡るほどなのだが、何度聞いても木村さんの苦労話は涙がこぼれる。

りんごに散布する農薬によって木村さんの奥さんが皮膚炎症を起こした事がきっかけで、無農薬に取り組んだのだが、6年のもの間試行錯誤するも、農薬なしではりんごが実らず、収入が閉ざされ自殺まで考えた木村さんであった。

農薬の代わりに酢の散布を用い、りんご畑の土が固くなるからと、大型機械をいっさい畑に入れず手作業でりんごを作り続ける木村さん。子どもたちの教育と相通じるところがある。

パソコンやCGを駆使したビジュアルな教育が主流であるが、文章を読み取り、時間はかかるが想像力を駆使し、着実に掌握していく勉強法はやはり頭脳を根本から鍛える基本形だと僕は考えている。

木村さんも著作で述べておられるが、効率の良いことが決していい実りをもたらすわけではない。ときに遠回りする作業が本質に近づくことがあるのだと言う。

夢を捨てず努力することは本当に大変なことだけれど、信じる力が周りを動かし、運をはこんでくるものだと思う。

りんごの栽培は土が命ならば、教育の命は子どもたちの夢を実現させることにある。この世に生まれてきた命を輝かせずして、人生を過ごしてしまうことはやはりもったいないことだ。昨日、風と虹の教室のりんご狩りでもいできたりんごを頂きながらそんなことを考えていた。

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