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2009年11月21日 (土)

塾教師という職業

僕のブログを一番読んで頂いているのは間違いなく塾生の保護者の皆様であるが、その次に読んで頂いているのは、きっと同業者の先生方であるだろうと思う。

現在塾業界で働いている人のいったいどれくらいの人が、塾教師になることを望んでなっているのだろうか。ブログでふか~いお付き合いをさせて頂いている神奈川のとよ爺先生も書いておられたがhttp://toyojie.jugem.jp/?eid=3913『将来塾の先生になりたい』という中高生がどれほどいるだろうか。

病院の先生や学校の先生になりたいと言う声は聞くけれども、塾の先生になりたいという夢は語られない。

これだけ全国に塾が増えてもやはり塾教師という職業は特殊な仕事だと僕は思っている。僕らの世代では圧倒的に学校の先生に採用されるまでのつなぎの仕事という位置づけを持つ方々が多かった。実際昔の塾の同僚の多くが、今学校の先生をやっている。大学の同じ学部の同級生でも、塾教師をやっているのは僕ぐらいである。それほどマイナーな職業である。

生徒が集まらなければ生活が成り立たないという厳しい世界。開業した半分以上が5年以内に廃業する過酷な業界である。田舎で個人塾を経営する殆どの先生が、何らかの副業をやっておられる。それでも塾を続けたいという情熱を失わないのは、やはり塾ゆえに、塾だからこそ、できることがあるからではないだろうか。

僕はこんなブログを毎日書いているものだから、「先生にとって塾教育とは何ですか」などという難しい質問をされることが増えた。「運のいい子どもを育てることじゃないでしょうか」。こんなふうに最近は答えている。

僕は正直言って、塾教師であることに劣等感や、後ろめたさみたいなものを持っている。それはやはり王道を歩んでこなかった人生の後悔みたいなものを背中に背負っているからかもしれない。

しかしそれと同時に誇りもある。それは他人ではやれない僕だけの指導があるのではないかというちっぽけな誇りだけれども、そんな誇りにすがって27年間塾教師をやってきた。

実は先日の高校での話だが、定期テストの答案用紙を返しているときに、「中学校の授業はつまらなくて、眠くて、分かんなかったけど高校の授業は楽しくてなんだか英語が好きになってきた」という声を何人かの生徒からもらった。

「褒めたってこれ以上平常点はあげないぞ」などと言いつつ、僕は超単純な人間なものだから、とても嬉しかった。そんな日は仕事の疲れも吹き飛び、身も軽やかに塾に戻るかねごんであった。(つづく)

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
>「運のいい子どもを育てることじゃないでしょうか」
このアンサーは気に入りましたね、私も使わせていただこ
うかと思いました。
加えて
>塾教師であることに劣等感や、後ろめたさみたいなもの
 を持っている。
これも私と一緒、つくづく先生とは意見があうと思いました。
しかし、この文章に続く文章ではかねごん先生の勝ちかな。
まだまだ修行が足りないようです。


(かねごん)
とよ爺先生コメントありがとうございます。
私こそ先生の塾教師に対する熱い情熱と、本音の中に見える塾を愛する心には脱帽です。こちらこそ修行させていただきます。

はじめまして、上野と申します。
とよ爺先生から、かねごん先生のお話を聞きました。
「岩手に熱い塾屋の先生がみえますよ」って。

先生のブログを見させていただきました。
とよ爺先生同様、私などコメントを入れるような
レベルではないことは感じておりますが、
恥を忍んで、投稿させていただきます。

私も塾の教師になったころは、友人知人から
「昼間は何やってるの?」
「学校の先生になれなかったから塾屋?」
「やくざな仕事じゃな」
・・・・
完全な裏街道を味わってきました。
人から職業を聞かれても、
「会社員です」とだけ応えた時期もあります。

時は流れ、
20年余りの時間が塾を育ててくれました。

昔の裏街道とは違ってきましたが、
生半可な気持ちではやって行けない
危機感を感じています。

勉強をしなければ・・・
全国の本気の塾屋さんを見習わねば・・・
学んだことを自分が納得する形にどう描くのか・・・。
まだまだです。

私は今年49歳です。
もう後戻りできない年齢です。
この仕事をこよなく愛し、
やり直しなどできないが故に、
この塾屋をトコトン追求していきたいと思います。

教室現場が大好きで、
60歳まで現場に立つのが目標です。
あと12年、大好きな現場が続けられるよう、
地域の子ども達を応援し続けたいと思います。

かねごん先生、
これからも田舎塾屋の上野を御指導ください。


(かねごん)
上野先生はじめまして。熱いメッセージありがとうございます。私と同年代の先生方が頑張っている姿は、とてもとても勇気と希望をもらいます。本当にありがとうございます。
私は女房と二人三脚でやっておりますが、今年の秋から市内の教室に加え、山中にある自宅でシュタイナーの幼児教室を始めました。
1,2歳の子どもたちが家中を元気に走り回っています。
築35年を過ぎたぼろぼろ住まいを必至に自分でリホームしておりますが、次から次へと難問が湧き上がります。先生のコメントではありませんが、自分の仕事はナンだっけと思わず考えてしまうこのごろです。
上野先生今後ともよろしくお願いいたします。

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