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2009年11月 7日 (土)

代償は大きすぎた

近年は都会に出ず、自分の故郷で暮らしたいという若者が増えている。実際僕の地域でも地区民運動会やスポーツ交流会等があると、20代や30代の若者たちが結構集ってくる。頼もしいかぎりだ。

しかしである。不況の煽りを受けてリストラや派遣打ち切りの話が錯綜する中、若者たちの居場所がなくなってきている。岩手県内の殆どの工場が、自動車関連企業や電気部品製造の会社である。今一番不況の影響を受けている産業である。

朴訥で口があまり達者でない東北人にとっては、都会の喧騒が苦手な若者も多いのだろう。少子化の傾向もあって、地元の企業で働いて将来は両親の面倒を見たいという若者も多い。

しかし悲しいかな、県内の求人がない。来春高校、大学を卒業し地元に就職を希望する学生の仕事場がない。

市内の高校生の就職内定率は39パーセント前後で推移しているが、就職担当の先生方は頭を抱えている。このまま仕事が無いまま卒業をさせてしまう最悪のケースだけは避けたいと関係各社を奔走しているが、いい話は聞こえてこない。

実は我が家でも長男の就職が決まっていない。本人は焦っているのかいないのか、あいも変わらずマイペースの日々であるが、このまま卒業をしてプータロウという状況だけは避けてもらいたい。もうすぐ成人式がやってくるのであるが、晴れの~という形容詞はまだまだ遠いようだ。

仕事が無ければ、自分で起こせばいいなどと言うことは簡単であるが、現実は厳しい。高校や大学を終わった若者たちを、大人として教育してくれる場が僕は会社であり企業であると思っている。その機会を与えられない若者たちは本当に気の毒である。

利益の追求だけを優先して、安い労働力を外国に求めてきた日本の企業は、逆にそのことで会社としての基礎体力を失ってきてしまった。払わなければならない代償はあまりにも大きい。

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