Without You
この人がいないと生きていけない。誰しもそんな思いを持ったことがあるだろうと思う。家族であったり恋人であったり、友人であったり。命をかけて守るべき人がいるはずだ。
20歳の頃からずっと歌ってきた歌がある。僕が守るべきものは、お金ではない、まして地位や名誉などでもない。妻や息子たちや、そして年老いた母、そして僕を慕って集まってくれる子どもたち、それが僕が守るべきものだ。
年を取るごとにふれあう人の数が増えていく。そして誰一人として僕より早く天国に行って欲しくない。みんなかけがえのない仲間である。
20歳の春、愛する祖父が亡くなった時、僕はギターを抱えて泣きながらこの歌を歌っていた。29歳の冬、父が天国に行ったときも、僕はこの歌を父にささげた。実はその時以来僕は人前でこの歌を歌うのをやめた。
この歌を歌うと愛する人が僕の前からいなくなってしまう気がしたからだ。Without Youは僕の青春の歌であり、僕の鎮魂の歌である。
どうか愛する人が僕の前から消えないで欲しい。そんな願いを込めて今日はこの歌を紹介いました。GOD BLESS YOU.
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