熊にあったらどうするか
田んぼの稲刈りが終わったゆえ、二日前風雨でぼろぼろになった自宅の裏庭の縁側を日曜大工ならぬ木曜大工をして、修理をし、作り直した。
1週間の内、午前中の時間が取れるのが木曜日だけになっているので、木曜日はブログ原稿を書き溜めたり、庭の手入れをしたりと、唯一くつろげる午前中である。
僕のブログを読んでいる方はご存知だろうと思うが、僕が住んでいるところは岩手県の北上高地の最南端の山の中である。一番近いコンビニまでは5キロはある。中学校までは7キロの道のりだ。
家の周りを見渡せば、田んぼと山ばかり。自然が多いどころか、多すぎる(・・・笑い)。家の前の田んぼには優雅に鷺(さぎ)が舞い降りる。夜ともなると、道路をひっきりなしに狸や狐が徘徊する。
日本カモシカやイタチの姿は頻繁に目にするが、幸いにも熊との遭遇だけはここ半世紀の間まぬがれてきた。
「熊にあったらどうするか」いろんなハウツウものが世に出回っているが、1人山歩きをする時は、市販されている唐辛子スプレーをポケットに携帯するのが一番有効ではないだろうかと思う。
熊だけではなく、繁殖期の頃はカモシカや野生のサルなども獰猛になるため、唐辛子スプレーの携帯をお勧めしたい。
先日魔王岳で、登山者が数名熊に襲われるという惨事が起きた。登山者が襲われている映像がテレビで流されたが、想像を絶する恐怖だったろうと思う。あれだけ人がいるにもかかわらず襲いかかってくる熊。鈴をつけていれば熊が逃げるだろうなどと言う神話は崩壊したような気がする。
人間が勝手な憶測で、野生の動物を判断してはいけないだろうと思う。
僕の住んでいる一関市から、ちょっと奥羽山系の方に車で入っていくと、熊出没注意の看板がいたるところに目に付く。観光や産業の名目で、森林の中に人工物が浸入し、どんどん野生の動物たちの棲みかが奪われてきた。
熊出没注意の看板が立っている場所は、かつて車道もなく、人家もない山中であったろうと思う。熊とて射殺されるために人里に現れるわけでは決してない。
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