背番号1に誇り
花巻東のエース菊池勇星(3年)にとって高校生活最後となった試合は、代打の出番となった。「勝負強さに懸け」と送り出した佐々木洋監督の期待に応えようと、初球を思い切り振り抜いた打球は不運にも遊撃手の真正面を突くライナーとなり、最後の打者になった。
前日の中京大中京(愛知)戦で九回に登板し、最速153キロの剛速球で観衆を沸かせた全国ナンバーワン左腕。指揮官はこの日の起用について「状況を見て」とし、終盤に投球練習をして登板機会を待ったが、結局マウンドに登ることはなかった。
「結果的に最後の試合になったので、投げたい気持ちはあったが、最後の打席に立つことが出来て悔いはない。花巻東の背番号1を背負ったことを誇りに思う」と菊池。
今後の進路については「国体のことだけを考えていたので、今は何も考えられない」と明言を避けたが、「人の心に何か残せるような、愛される選手になりたい」と、みちのくの豪腕は次のステージでの活躍を誓った。 9月30日 岩手日日新聞8面
新潟で行われている第64回トキめき新潟国体は、29日高校野球の準決勝が行われたが、残念ながら本県代表の花巻東は、宮崎県代表の都城商に2対3で惜敗し、決勝戦へ進むことが出来なかった。
一塁を猛ダッシュで駆けぬけるあのさわやかな花巻東のプレーを、僕は今年一年楽しませてもらった。春の選抜で始まった菊池フィーバーは、留まることを知らず、僕のブログも、菊池勇星応援ブログの様相を呈し、ある方からは野球応援専門ブログと勘違いされ、「今日は野球の話じゃないんですか」などというメールまで頂く状況が生まれていた。
それにしても岩手の野球が全国区になったことは実にうれしい。花巻東だけが脚光を浴びた今年の岩手野球界であったが、地元一関の高校野球も頑張って欲しい。特に名門一関学院高校、古豪一関一高、まだ甲子園には一度も行っていないが日ごろ一生懸命練習をしている一関修紅高校にも是非頑張って頂きたい。
野球ファンとして本当にこの一年、花巻東の活躍にわくわくさせてもらった。ありがとう!
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