夏の終わりに
僕の同胞たちよ夏休みはどうだったろうか。
夏の日差しと同じように眩しい季節を過ごしたものもいるだろうし
退屈な日常を団扇をあおぎながら過ごしたものもいるだろう。
堆積していく宿題の山を見つめ
ため息をついていた夏だったかも知れない。
大好きなあの子に声が届かなくて
切なさが身にしみた夏だったかも知れない。
風の色が変わってきた時
君たちの青春も微熱を持ち
本当の夏が訪れるのかも知れない。
空に消え入りそうな透き通った純粋さを
そっと仕舞い込んでいる君たちが
やがて大人になった時
退屈だった夏がプラチナのような光沢をもつ。
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