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2009年8月17日 (月)

ボルト9秒58

なんということだ。人間は何処まで進化続けるのだろうか。ベルリン世界陸上でボルトが圧倒的な強さでゲイを破り、100メートルで世界新記録を打ち立てた。9秒58。

今世紀のうちに人類は9.5秒の壁を破るのは間違いないように思われる。スパイクシューズの進化。そして科学的トレーニング。時代とともに人間の身体能力は開発されていく。

これは陸上に限ったことではない。野球やバレー、サッカーなどの技術も20年前から考えると、スピードも組織力もまったく違った次元に突入した。最たるものは水泳だ。人間は何処まで魚に近づけるのだろうか。金槌の僕など、アスリートたちの泳ぐ姿は信じられない光景である。

これは子どもたちの学力にも言えることだ。教育評論家たちは、子どもたちの学力が低下していると指摘する。僕はこのフレーズがマスコミに出るたびに不思議な気持ちになる。

30年近く子どもたちを指導してきて、僕はそんなことを感じたことがない。間違いなく子どもたちの能力は加速的に伸びてきている。国語能力も数学の計算力も、昔の子どもたちに比べるとはるかに高い。劣っていると言えば作文力ぐらいである。

それが証拠に30年前や40年前の高校入試と今の県立高校の問題を見比べると、その質と分量の多さに愕然とする。今のほうがはるかに難しい。そして昔と変わらぬ平均点を子どもたちはたたき出して来る。

僕らの受験の頃(30年以上も前だが・・)の全国大学受験問題集を見ても分かる。失礼だが早稲田や慶応の英語の問題が、現在の英検準2級ほどのレベルだ。現在の難易度とは比べものにならない。

子どもたちの何処を見て、学力が低下していると言うのだろうか。パソコンを自由に操り、時に裏技を駆使してゲームソフトをダウンロードをする子どもたちの賢さは、僕たちの子どもの頃の能力を明らかに凌駕している。

問題はその能力を上手く導けない我々大人の責任であって、決して学力は低下していない。

昨夜の世界新記録を目の当たりにして、そんなことを考えていたかねごんである。

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