究極の日々
市内の高校はもうすぐ定期テストに突入する。僕が行っている高校も9月3日から定期考査が始まる。週末は問題作りに励んでいた。
学校からは平均点が60点前後になるような問題の作成をという指示があるのだが、正直言ってそれが難しい。県立高校と違って私立高校の場合は、クラス分けがなされていても教科ごとによるレベルの差が激しい。
基礎力を必要とする生徒に合わせると、出来る生徒は物足りないし、かと言ってオーソドックスに中間層に合わせると、赤点どころか一ケタ台の生徒も多く出てきてしまう。しかしそこでたじろいでいては、教師の名がすたると言うものだ。周りの先生方もそうだが、あらゆる生徒のニーズに応えてこそザ・高校教師である。
そこで、めちゃeasy な問題と大学入試基礎レベルの問題が絡み合う一貫性の無い問題が誕生してしまうのだが、問題の美的センス云々など言ってられる状況ではないので、必然的にカオスが生まれる。
しかしそれも仕方がないと思っている。とにもかくにも試験問題を高校に提出してきたわけで、とりあえず一安心である。採点やら通信簿の点数付けが終わると、今度は中学校の新人戦がやってくる。
息子の中学校の卓球部のサブコーチを仰せつかっている身なので、県大会出場を目標に指導も頑張らなければならない。同時にこの新人戦の日は、中三の第二回実力テストの日でもある。塾での受験学年の指導もいよいよ佳境に入ってきた。
そして9月は収穫の季節。僕の田んぼの稲刈りがやってくる。かねごんがあと2,3人いれば助かるのだが、残念ながら僕一人しかいない。息子たちもほとんど当てにならないし、老体に鞭打つ秋がやって来る。
「先生だいじょうぶですか」という優しい声をかけて頂くが、だいじょうぶではない。かなり厳しい状況である。
高校生や大学受験の浪人生だけの塾をやっていた頃は、受験勉強のストレス解消に田んぼの稲刈りを手伝いに来てくれた篤実な教え子もいたが、今はその浪人生も誰もいない。かつて手伝いに来てくれた叔父や叔母たちも、もうかなり高齢になり、自分のことで精一杯の状態で、家内と老いた母に手伝ってもらっての稲刈りである。
ほんぎょの天日干しの稲刈りも、80軒近くある僕の村落でやっているのは、僕のうちを入れて3,4軒だけになってしまった。これも処々の理由による時代の流れなのだろうと思う。それにしてもからだがもう一つ欲しい・・・・・。
・・・・誰か稲刈りを手伝ってくれないかな・・・・・・。お昼とおいしいコーヒー付きのバイトですが、いかがでしょうか・・・・。
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