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2009年8月10日 (月)

再掲載~核はいらない~

僕は人類が近世になって作ってはいけなかったものが、少なくとも三つあると考えている。一つは身分制度、一つは死刑制度、そしてもう一つは核だ。

核に関しては平和利用などというものは存在しない。核の存在そのものが地球文明の危機である。下記の文章は僕が一年半くらい前に書いたものだが、もう一度掲載させていただく。広島、長崎の原爆投下から64年が過ぎた今、我々人類は核の廃絶から遠いところにいる。核はあってはならない。

         海に放射能を捨てないで

来月から、青森県六ヶ所村のウラン再処理工場が本格始動する。全国の主要道路を、高レベル放射性核廃棄物が運ばれる。

 全国の人達は、自分の所じゃないので・・・と思うかも知れない。しかし、確実に、我々が享受してきた文明の代償が、私達の日々の中に忍び寄ってきている。

 六ヶ所村の一番の問題点は、間違いなく海に廃棄される放射性廃棄物だ。東北の美しい海が放射線に汚染され、死の海と化す。

 現在世界でウランの再処理施設を稼働させているのは、イギリスとフランスだけである。そしてイギリスの再処理場があるセラフィールドの町の周辺では、小児白血病の発症率が通常の10倍になっており、セラフィールドの町が面するアイリッシュ海は、世界で最も放射能汚染が進んだ海となってしまった。

 国際研究機関オスパー委員会の調査によると、沿岸の海水の放射性物質の濃度が、通常の70倍に達したと報告された。魚など食べられたものではない。

 誰でも知っていることだが、海は常に海流によって移動する。六ヶ所村から海に放出された汚染物質は、親潮である千島海流や黒潮である日本海流によってリンクされていく。その海で生息する魚介類は、もちろん被爆する。それでも、よそのことなのでと、言っていられるだろうか。

 このブログで何度も繰り返し述べてきたことだが、都会と地方の経済格差が広がった。経済力のない地方の活性化に、原子力の厄介者を押しつけて、まるで恵みでも与えてやったようなつもりでいる国の政府の対応に、私は激怒する。

 操業者である日本原燃(株)の事前調査では、排出されるトリチウムなどの放射性廃液は、青森県沿岸を南下し、八戸沖あたりで消えてなくなるとされているが、放射性物質は温廃水の水温のように数キロ先で、時間の経過とともにもとに戻るものではないし、消えてなくなるものではない。

 日本原燃ははっきりと、放射性廃液を海に捨てると言っている。決してこの事態を容認するべきではない。この素晴らしい日本の海と、育っていくこども達、そして生まれて来るこども達のためにも。

 この問題に危機感を覚え、活動をしているたくさんの人達がいる。塾の卒業生の中にも支援者が多くいる。しかし、まだまだ声がトップに届いていないのが現状である。東大の先生が、日本原燃を支持する意見書を国に提出するなどの暴挙もあり、いろんな利権が渦巻いている。

 前回のブログ、暗黙の共鳴でも書いたが、真実の声に耳を傾けられる感性と力が私達には必要だ。

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