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2009年8月14日 (金)

菊池雄星くんと運の研究

今年の春、甲子園の一回戦で力投する雄星くんのまさに勇壮を目にした時に、僕のただならぬ直感が身体全体にうごめいた。このことはその日のブログに書いたのだが、得たいの知れないパワーを秘めた青年が現れたことを実感した。

菊池雄星くんのピッチングを初めて見たのは、彼が高校1年生の時の夏だった。一関球場に於いての対一関一高戦だった。1年生にしては安定感のあるピッチャーだなという印象くらいだったが、2年後の彼は劇的な進化を遂げていた。

高校生と長年接してきた僕は、高校生の心理というものを僕なりに掌握してきたつもりだ。16歳や17歳の少年は、一見強そうに見えても、逆境に立った時は実に弱い側面を見せる。顔に表れる一瞬の動揺は隠すことは出来ない。

野球の試合では、自信に満ち溢れた姿が、一球のボールの命運で瓦解していくことがしばしばあるものだ。これはかつての桑田も、そしてダルビッシュもそうだった。しかし菊池雄星は違う。逆境になった時に、堅くならないホーム。自分をとことん信頼しているふてぶてしいまでの冷静さ。僕はそんなピッチャーを見たことがない。

彼を10年に1人の逸材と評価するスポーツジャーナリストが多いが、精神性ではまれに見る高校球児である。

二日前の試合もそうだ。4対4での同点で迎えた7回表、レフトスタンドに打ち込まれた白球を追った後の菊池雄星の顔を見ただろうか。うつむくことも、空を仰ぐこともなかった。日大長崎が放った3本目のホームラン。誰の目にも菊池の劣勢が予想された。しかしである、次のバッターに投げた彼の一球は、すばらしかった。打たれた球種を恐れず投げ込んでいった。

僕は生徒の指導中であったが、その場面だけはポータブルテレビで偶然見ることが出来た。涙が出てきそうな気持ちのこもった一球だった。

甲子園が始まる前、テレビ局各社が菊池雄星くんの特集を組んだ。多くの方がご覧になったかと思うが、彼の精神力を支えるある日常が放映された。トイレ掃除である。

彼は3年になっても、学校の野球グランドのトイレ掃除を率先してやっていた。ゴム手袋をはめたりせず、ボールを投げる左手で便器の掃除をしているのだ。感謝を込めて磨いていると言う。

花巻東高校の伝統と言ってしまえばそれまでのことだが、トイレ掃除をしている野球部員など全国に五万といる。問題はその精神性だ。彼は本当に楽しそうにトイレ掃除をしていた。カメラの前で出来る演技ではない。

ホームランを3発も浴び、尚且つ闘争心を失わない菊池くんの姿。そしてそれに応えた花巻東の各打者。いまだかつて果たさないでいる東北人の夢を、彼らならやってくれそうな気がする。さあ、北の勇者よ立ち向かえ!

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