金がねえなら結婚しない方がいい
「そりゃ金がねえなら結婚しない方がいい。うかつにそんなことはしない方がいい。金がおれはない方じゃなかったけど、結婚遅かったから」。麻生太郎首相は23日夜、東京都内で開かれた学生主催の集会で、少子化問題に関連してこう述べた。学生から、若者に結婚資金がなく、結婚の遅れが少子化につながっているのではないか、と質問されたのに答えたものだが、不況下で就職難の若者らの気持ちを逆なでする発言とも受け取れる。
首相は「(金が)あるからする、ないからしない、というもんでもない。人それぞれだと思う」としながらも、「ある程度生活していけるものがないと、やっぱり自信がない。稼ぎが全然なくて尊敬の対象になるかというと、なかなか難しいんじゃないか」と語った。8月24日毎日新聞
日本を若い力で活性化しようにも、地方に於いては、高校や大学を終えた若者たちの就職の場がない。やりたいことがあって資本金を調達しようにも、銀行はお金を貸してくれない。3億円の宝くじでも当れば何がしかの事業を起こせるだろうが、そんな叶わぬ夢をずっと待っているわけにもいかない。
自民党に限らず他の与野党陣営も、選挙に勝つための方便を挙げ連ねているが、末期症状を呈している地方経済の支援策を早急に打ち立て、アクションを起こして欲しい。
どっかの党のフレーズではないが、国民のために働かない政治家はいらない。そういう意味ではタレント議員もいらない。実力も行動力もないのにふんぞり返っている二世、三世議員もいらない。
かつての第三世界のように、日本では今、貧困が原因の犯罪や、家庭崩壊が増加している。それにともない教育を取り巻く環境も、ますます劣悪化してきている。
お金の苦労を知らないボンボン議員に日本の舵取りは任せられない。僕は政党にこだわらず、国民のために働いてくれる政治家に一票を投じたい。
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かねごん先生、はじめまして。
とよ爺先生のところからまいりました。
少子高齢化の問題を抱える我が国の首相の言葉だと思うと悲しくなってきます。
裸一貫から苦労して財をなした方の言葉ならともかく、親の資産で生まれたときから贅沢三昧の人が「稼ぎがないと尊敬されない」なんてことを有権者の前で言うべきじゃありませんよね。
(かねごん)
野武士先生コメントを頂きありがとうございます。
先生のブログは、とよ爺先生のリンクからちょくちょく読ませていただいておりました。
常に子どもたちの目線で教育を論じられている、謙虚な姿勢に敬服しております。
教育を語る昨今の政治家の姿勢は、票を得るための詭弁としか思えません。残念でなりません。
投稿: 今年は野武士 | 2009年8月28日 (金) 01時04分