経営オンチの個人塾
ここ一週間で延べ170名の小中高生が塾にやってきた。夏期講習と通常ゼミ合わせての一週間の延べ人数である。体力的にかなり一杯一杯である。
こんな数字を書くと「かねごん先生の塾はもうかってまんな~」などと思われそうであるが、なかなか現実は厳しいのである。僕の塾は集団個別指導というやつで、週一回90分の指導で5000円、週二回で9000円の月謝を頂いている。月謝は学年や指導教科数には関係ない。
仮に週一の生徒が定員一杯の100名だとしても、一ヶ月の売り上げは50万円そこそこである。そこから家賃や電気代、人件費などを差し引くと、赤字にはならないが、僕の給料は昨日のブログ記事ではないが、低所得者層に入ってしまう。
幸運にも僕の家は江戸時代から続く農家である。どうでもいいことだけれども僕で18代目だ。家庭で消費するお米や夏野菜は何とか自給自足の暮らしをしている。夏休みが終われば、高校での非常勤の仕事もあり、何とか家庭を支えているかねごんである。
昨日の話の続きになるが、「うちは家計が苦しくて子どもを塾になんかやれない」とお嘆きの全国のご父兄の皆様。
大手の塾のチラシや、テレビCMに惑わされず、アンテナを張り巡らして頂きたい。どこの町にも僕の塾のような、経営オンチの個人塾があるはずである。探して見ていただきたい。
工夫をすれば、お金が無ければ無いで何とかなるものである。教育だってそうである。お金を一杯出せばいい教育が得られるとは限らないのである。
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