青春という時代に
僕らの仕事は、青春時代の真っ只中にいる若者たちと向き合う仕事だ。子どもから大人に変わっていく劇的な季節を僕たちは生徒たちと過ごしていく。
髪をポニーテールに結んでいた女の子が、ある日突然マニュキアを塗ってやってくることがあれば、入塾した頃、僕の胸ぐらいの身長だった少年たちが、ふと気づけば僕と同じぐらいの背丈になっている。めまぐるしい日々の中、確実に大人になっていく子どもたちに、時に驚かされ、時に戸惑うかねごんである。
先日まで、夏祭りを誰と行こうかとか、誰と誰がカップルになったらしいとか、夏恒例のざわめきが塾でも沸きあがっていたが、夏祭りも終わりまた日常の静かさが教室に戻ってきた。
夏期講習の勉強会も残り二日を残すばかりとなった。一方甲子園は、雨のため二日間順延になり、本県代表の花巻東高校の試合は明日行なわれる。花巻東の日程が変わったため、予定していたスケジュールが微妙になり、僕の甲子園行きが怪しくなってきた。
僕のブログに野球グランドの写真が表紙を飾っているのを見ても分かるように、僕は大の高校野球ファンである。しかし毎年春の甲子園は春期講習があり、夏の甲子園は夏期講習がありで、残念ながら一度も生で甲子園を見たことがない。
地区予選は、時間が許せば頻繁に球場に足を運んでいる。時に母校の応援であったり息子の学校の応援だったりする。球場にこだまする高校生の応援の歓声を聞いていると、自分も思わず高校時代にタイムスリップし、ゲームセットの声を聞いた瞬間、恥ずかしながら感極まって涙してしまうこともある。
青春は本当にすばらしい人生の季節だ。僕は子どもたちによく言うのだが、ちょっと成績順位が悪くとも、ちょっともてなくとも、ちょっと身長が低くっても、君たちには若さがある。何ものもそれを君たちから奪うことは出来ない。
若さが君たちの全ての欠点を補って余りあるはずだ。なぜなら、今なら君たちは何にでもなることが出来る。努力という魔法で!がんばれ青春人たちよ!
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