最後の休日
今日は僕にとっておそらくプライベートでのんびり過ごせる今年最後の休日かもしれない。
午前中は母親を軽トラックに乗せ、宮城県栗原市に、母の実家の墓参りにいってきた。僕の祖父と祖母が眠っている。
一度このブログでも書いたことがあるが、祖父は第2次世界大戦中、ガダルカナル付近の南方の島で戦死をした。僕の母が3歳のときである。赤紙で召集されたときに、祖母のお腹の中には僕の母が身ごもっていたらしいのだが、祖父はそのことを知らずに戦場へ向かった。
祖母は気丈にも女1人で、母を育て上げた。奥州市衣川、大森の出身であるが、平泉駅から大森までの道のりを小さかった母の手を取り歩いた話を、僕は小さい頃よく聞かされた。
今日、子どもの頃遊んだ、母の実家の道を車で走ってみた。子どもの頃に広く感じた道は、今は自転車さえも通るのに狭く感じられる小さな農道になっていた。小学生だった頃、8月16日に小高い峠道から眺めた若柳の花火大会は、僕の夏休みの終焉を知らせる狼煙でもあった。
祖母は1986年6月13日に亡くなったが、ジャズクラリネット奏者のベニーグッドマンと同じ日に天国に旅立った。忘れられない命日である。
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