ALTに異議あり
2011年度から必修化される小学5、6年生の英語の授業について、文部科学省が全国の公立小学校約2万1000校などを対象に調査を実施したところ、昨年度に小学校で実施された英語授業のうち7割近くで外国語指導助手(ALT)が活用されていたことがわかった。
生の英語を学ぶ機会が定着してきたことが浮き彫りになった形だが、一方では、簡単に授業を投げ出してしまうALTもいるなど、“質”の問題が浮かび上がっている。
「また辞めるのか」。7月中旬、埼玉県内の市教育委員会の担当者は、業者から米国人ALTが交代するとの電話連絡を受け、頭を抱えた。4月以降、辞めるのは3人目。1人目は「通勤時間が長い」と小学校に現れず、2人目と3人目は「一身上の都合」などを理由に、1学期の授業だけで、学校から消えた。2学期からは4人目が来る。担当者は「継続性が大事なのにこんなに交代するなんて。児童たちにも説明ができない」と困惑する。7月28日 読売新聞
いよいよ小学校での英語が始まる。僕はず~と反対意見を言ってきたが、もちろん今でも反対である。
現場で指導している先生方も知っているはずであるが、子どもたちの日本語能力が低下している。何ゆえに英語なのだろうか。満足に新聞を読めない中学生や高校生が増えている。日本語教育の方がはるかに急務である。
ALTにお金を使う余裕があるのならば、作文教室や日本語のスピーチ指導にお金を使うべきである。小学生に中途半端な英語を教えて何かいいことがあるのだろうか。
小学校のALTの先生の指導が劣悪だったために、英語嫌いになり、中学校英語の指導に対してもアレルギーを持ってしまった生徒を僕は何人か知っている。本当に気の毒である。
日本語が話せる外国人講師と言うだけで、即席で教務についてもらっても、同性愛者の先生だったり、犯罪歴があったりと、仕事柄いろんな実情を見てきた。文部科学省は外国人講師の採用に関して、研修制度や人物調査などの強化をしてもらいたい。
自国の言語より外国語指導を優先するわが国の教育を見ていると、真の国際化とは何かを考えさせられる。
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