人間の進化
アメリカ・ミズーリ大学が6月22日、古代人の脳の容量が増加した主な原因に社会競争があったという研究発表を行ったことが中国・新華社によって伝えられた。
この研究では、今から190万年前から1万年前のものと思われる175の古代人のデータを収集し、人口密度や発見地の気候、寄生虫などを調べたところ、人口密度が脳の容量に及ぼした影響が一番大きいことがわかったという。「人口が密集していれば当然社会競争が激しくなる。古代人が社会的地位などをめぐって争う場合、脳の容量が大きいほうが優位だっただろう」と研究を担当したミズーリ大学の教授は語っている。 ココログニュースより
人間の脳の進化の一つに、社会競争の影響があったという記事である。
私は常々考えてきたことだが、本当に人間の脳みそが増えてきたことが人間の幸せだったのだろうか思うことがある。大脳が進化したことにより、失ったものも多いのではないだろうか。
個人の存続のために人間の脳が発達してきたということは、そのために残虐性も育ってきたはずである。地球上の生き物の中で、食性以外の目的で同胞を殺す生き物は人間だけである。果たしてそれが本当の進化であるだろうか。
野生の動物は相手が戦意喪失すれば、決して仲間の命を奪うことはしない。旧石器時代に人類が手にした石斧は、いまや一瞬に数百万人の命を抹消する核爆弾にまで進化した。
本能が崩壊した動物だとか、パンツをはいたサルであるとか、我々人類を揶揄する多くの言葉が生まれてきた。
地球上の厄介者にならないように、我々人類は、共存と平和を真剣に考えなければならない。そんな当たり前のことを思考できないなら、人間の進化が笑ってしまう。
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