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2009年7月31日 (金)

うれしい誤算

僕の塾では今異変が起きている。小学生が例年にない勢いで増えている。塾を20年間やってきてこんなことは一度もなかった。

一関一高附属中学校が開校したことが原因なのだが、実は僕はさんざん附属中学校不要論をこのブログで展開してきた。教育関係者の多くの方々がそのことを知っている。何せ『一関一高附属中学校』で検索すると、僕の反対意見がPCの画面のトップに出てくる。2年間にその反対記事のブログだけで3万件近いアクセスを頂いた。

僕の塾に通ってきている小学6年生は、半分が受験をしない。親御さんが僕に話してくれた話は次のようなことだった。

「私もかねごんさんの意見に賛成ですね。せめて中学生くらいまではいろんな個性の子どもたちと一緒にクラブや勉強をすることの方が、人間的な成長を考えると大切な気がします。しかし、附属に入るために塾で受験勉強をし、残念ながら不合格になり、普通の中学校に入学した子どもたちが、中間テスト等で上位を独占しているのが事実です。中学受験をさせないから塾はいいやなんていっているうちに、差がついちゃっているんですよ。ブログを読んで、かねごんさんのような考えをお持ちの塾の先生の所に、子どもをお願いしようと思ったんです。」

お子さんを入塾させていただいたご父兄の皆様より、上記の文章と似たようなご意見をいくつか聞かせてもらった。

実は僕もこのような展開になろうとは予想すら出来なかった。僕のような頑固爺の言うことなど、世間から無視されるだろうなと思っていた。今年の春、新小学6年生は二名しかいなかった。中学受験対策の春期講習受講生は0人だった。

ゆえに暇だった。ちょうどタイミングがよく私立高校より講師の依頼を頂いた。高校の講師を3年ぶりに引き受けた。ところがである、中学校の中間テストが終わったあたりから、小学生の入会が激増した。小学校6年生の数が、我が塾の高校生全体の数をはるかに上回ってしまったのである。

問題演習のレベルは、附属を受験する児童も、しない児童も関係なく、その子ども自身の力に合わせて指導をしている。

附属を受ければ受かるだろうなと思える女の子が、「普通の中学校でがんばる」と宣言してきた。やりたいクラブ活動が附属にはないからだと言う。

昨日も、「高校入試まで3年半、このまま先生の塾にお世話になります」という小学6年生のお父さんから電話を頂いた。本当にうれしい誤算である。

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