チャンスは自分で
何かいいことがないかな~と口をあんぐりと開け空を見上げていても、鳥のふんが運悪く落ちてくるくらいでろくなことはない。
不況だ仕事がないと嘆き、パチンコやマージャンに明け暮れても人生の閉塞感が増すばかりで、明日の兆しは見えてこない。
中高生諸君にも言いたい。新しく出たゲームを攻略することにどれだけの人生の価値があると言うのだろうか。クーラーの入った本屋さんで2時間も3時間も漫画本を立ち読みすることに何か益があるのだろうか。受験生ならば、やることは山ほどあるはずである。
僕が大学受験に向けて勉強をしていた夏、全国津々浦々ではインベーダーゲームが流行っていた。名古屋打ちとか○○打ちなどと言う攻略法が巷で話題になり、毎日100円玉を握りしめゲーセンに通っていた友人も多くいた。
いつの時代も悪魔の誘惑は多い。益のない快楽に沈んでいく人達を見ていると、まるで何かに取りつかれたように無意味なことにエネルギーを注いでいく。ストレスを解消しようと手を出したことに、逆にストレスを与えられドツボにはまって行く。
子どもも大人も同じだ。チャンスは自分で作るものだ。人が寝ている時に一緒にぐう~ぐう~寝て、人が遊んでいる時に一緒に遊んでいてチャンスがやって来るわけがない。
常に思考のアンテナを張り巡らし、情報をキャッチしていかなければならない。あたり前だけれども、そうしないと生きていかれないのだ。
時に政治家の一言によって経済の状況は変わり、塾業界に於いては、一つの学校の定員が一クラス減ることで、受験の地図ががらっと変わる。子どもたちを預かっている以上、予想できませんでしたでは済まされない。
おかげで現在は、インターネットという強力な情報源が様々な情報をもたらしてくれるが、それでもフィールドワークは大切だ。僕は職員室や教室、喫茶店などの人が集まるところでは常にメモ用紙とペンは手放さない。偶然自分が知りたかった大切な情報が飛び込んで来ることがあるからだ。
夏休みも突入し一週間が過ぎた。チャンスは自分で作るものである。ユメユメ忘れてはならない。
最近のコメント