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2009年6月 5日 (金)

早期英才教育

テレビ等でよく話題になる英才教育というものは、簡単に言えば世の中の人達が一般に認識しているよりも早い年齢のうちに多くの知識や技術を教え、習得させることをさすのだろうが、私はそのような指導を否定はしないけれども、好きではない。

最近は脳科学が飛躍的な進歩をみせ、人間の持つ脳の解析が進んでいる。幼児期のうちに脳の98パーセント以上が完成するなどという刺激的な報道や出版物に影響され、早期英才教育なるものを施す親御さんが増えている。

確かにそういった英才教育を施された子供たちが、一流高校一流大学に進むケースは多い。問題はその後の人生である。暗記力や問題を解く能力で勝負をしてきた子供たちがぶつかるものがある。感情である。

3歳の子どもに漢字や九九を教えることは出来ても、暑い夏の日に木々の木陰に吹く、一陣のそよ風の清涼感を言葉で教えることは出来ない。小さな蟻を1時間も観察し続ける好奇心を英才教育でうえつけることはできない。

もし感情や感性さえも英才教育で何とでもなると言う教育者がいるならば、それはあやしげな宗教となんら変わりがないような気がする。

100メートルを13秒で走れる人間が、17秒で走る人間よりも優れているだろうか。5歳の子どもがすべての国名を言えたからといって、他の子どもより人間的に優れているのだろうか。

私は5歳の子どもが花という漢字を何度も練習することよりも、公園や庭を走り回り、たまたま見つけた花に顔をうずめ微笑んでいる姿のほうが好きだ。

「私の教室で幼児教育を受けた子どもは、みんな早稲田や慶応や旧帝大に入ってます。ダメな学校なんかには行きません」 と言うような指導者に、私が親だったら子どもを預けたくないな・・・・。

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コメント

かねごん先生、こんばんは。
この英才教育を特集したテレビ番組を私も見ました。
そしてまさに同じようなことを感じました。
先生と私は本当にものの捉え方が似ていますね。

いやですね、感性を無視した教育の考え方は…。
私もいつか記事にしたいと思いました。

(かねごん)
とよ爺先生おはようございます。
先生もそうでしたか。
幼稚園児が全員宙返りをしている姿をみて、共産圏のとある国を思い出してしまったのは、不謹慎かも知れませんが、赤ちゃんの英才教育を含め、あのような教育がいいと言うのなら、今の学校教育は間違いなく崩壊すると思います。
ぜひブログでとよ爺先生のご意見を伺いたいと思います。お願いします。きっと猛烈な反対意見も来ると思いますが(・・・・苦笑い)

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