自由への道
二兎を追うものは一兎も得ずのように、一つのことに集中することや、一つの天職をまっとうすることをよしとする格言やことわざが世に多いのだが、どうも私はそうではないらしくあっちに行ったりこっちに行ったりふらふらしどうしの人生である。
表面上はどうにか塾教師という仕事を続けてきたのだが、心の中では日々葛藤だらけである。「勉強を教える以外で何の仕事がしたいのだ」と問い詰められれば、種々の事情があり答えに窮するのであるが、一応候補がないわけではない。
ブログでいつも言っていることなのだが、やりたいことの第1位は喫茶店のマスターである。一日中自分の好きな音楽をかけ、コーヒーの香りに包まれて仕事をする気分は最高だろうなと思う。
二番目になりたいものは詩人だろうか(・・・笑い)。作詞家でもいいのだけれど、職業欄に詩人と書き込める人は、別世界の異邦人に思える。感性や、感情が思考となり言葉が構築される世界、そしてそれを商売に出来るなんて羨ましい限りだと思う。
第3位にやっぱり塾教師だろうか。人生でやりたいことの3番目の仕事をこうやってやってられるのだから私は幸せ者かも知れない。いや幸せだと思う。したがって、収入が少なくとも多忙であっても文句は言ってられないのだろうけれど、やはり・・・である。この・・・に凝縮される思いはまことにもって深いのだが、その・・・に対する思いをこの2年間ブログでああでもないこうでもないとしたためてきた私である。
ちなみになりたい職業第4位はシンガーということになるのだが、まあこのことはさんざん書いてきたので止めておく。
自分の勝手な嗜好でなりたい職業ベスト10を続けると、5位は個人タクシーのドライバーで、6位は古本屋のオヤジ、7位は運命鑑定師、8位は教会の牧師、9位は結婚コンサルタント、そして10位はお笑い芸人というところである。
自分で書き連ねたこの職業を眺めて気づいたことは、一言で言うならば自由への道とでもいうものだろうか。誰からも管理されることなく、自分の力量で食っていく職業に対する憧れがあるようだ。ゆえに塾教師をしているのだと思う。
そんな私が夏を向かえて聞きたい曲はこの歌である。『自由への道』お聞きください。
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