ブログ戦略?
同業者の先生方や教育関係者の方々に、かねごんさんのブログ戦略はすごいですね。いろんなところで話題になっていますよ、生徒さんもずいぶん集まっているんでしょうね。などと挨拶がわりのお言葉を最近いただくのだが、冷や汗ものである。
はっきり言って、このブログを2年前にスタートした時は、商売根性丸出しで、ブログを利用して塾生を何とか獲得しようという魂胆があったのは事実である。しかし1年前ぐらいからは、そのはじめの意図は消滅した。塾生のご父兄に読んでもらっていることの感謝と、こんな私の拙い雑文に毎日お付き合いいただいている多くの読者の方々を失望させてはいけないみたいな、勝手な使命感みたいなものに突き動かされ書いている。きっと大いなる私の勘違いなのだろうけれど・・・・・。
日々心に浮かんだことをあてもなく綴っている日記である。家族のことであったり、音楽の話であったり、世の中の世相であったり、脈絡のない思いで日記であったり、そんなブログである。
始めたときはまさに商売のためのブログを意図したので、塾の名前をつけ『大験セミナーわくわく日記』という名前を冠したのだが、明日から名前を変えろと言われたら『イーハトーブの風』とか『北国の陽だまりの中で』なんていうさわやかなタイトルにしようかと思う(あまり内容はさわやかではないけれど・・・・)。
ここ2年間、はじめの3ヶ月を除けばほぼ毎日記事を更新してきたが、毎日ブログを書くことに変な快感めいたものを身につけてしまったのも事実である。表面上は間違いなく塾ブログなのであるが、どうも私にとってはそんなことではなくなってしまっている。自分のことなのにアバウトな言い回しであるが、人生の総決算のような意識で書いていないでもない。
自分の人生も当の昔に半分以上は過ぎ去ってしまった。自分が存在してきた道程をひとまずまとめてみようか、みたいな気持ちである。
40を過ぎた頃から、親しい同級生が何人か亡くなったり、身内の者が自らの若い命を絶ってしまったりと、やるせない多くの死に遭遇してきた。毎日生活するというごく当たり前のことが、突然当たり前でなくなってしまう現実に、生きるという作業が違う側面を持ち出し、何かにせかされる感覚に襲われていた。
そんな中で「もう若くないから・・・」という言葉を私は心の中で封印した。私は青春というものは決して若者だけが持つ特権ではないと思うようになった。40になっても、50になっても、60を過ぎても、やってくる明日のために努力をする限り、青春は続くのである。
死ぬその日まで、未来を見続け、自分を表現する人間は、素敵である。50も近くなってブログを始めた私は、次なる挑戦を考えている。子供たちにはまだまだ負けられない。
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