塾で成績が伸びる生徒
根本の第1条件が塾に来てくれることである。入塾しても部活優先や習いごと優先で塾に来なければ教えようがないし、物理的に指導は不可能である。
塾に来なくとも、しっかり家で勉強し成績も良いのであれば塾通いをする必要はないのだろうけれど、親御さんがお金を出して入塾させたからには少なくとも何らかの不安材料があってのことだと思う。
私の塾のような寺子屋式の集団個別指導は、生徒自身が積極的な働きかけをすることによって成績が伸びていく。自分の短所や長所を曝け出してくれる生徒は指導がしやすい。しかしガードが固いのが今の子どもたちである。
そこで何気ない日常の会話や、様子を観察しながら子供たちのシグナルをキャッチすことが我々塾教師の大切な仕事となるわけである。
前回のブログでも述べてが、塾に我がままを言ってくれる生徒は指導がしやすい。早い話が病院と同じで、どこが痛いのか、どこが調子悪いのかを訴えてもらえれば処方がしやすいのである。
いつも言うように、勉強が出来ない生徒が存在するのではなく、勉強がしたくない生徒が存在しそこで差がつくのである。言わば勉強したくない病の原因を除いてあげ、カンフル剤を与えることが塾ドクターとしての仕事だと思っている。
たいていの子供は病院が嫌いである。注射が痛かったり、検査がしんどかったりするからだ。当然勉強が嫌いな子も最初は塾が好きではない。駄々をこねているの無理やり連れて来られ、しまいには勉強が出来ないとどこの高校にも大学にも入れないからねなどと脅かされるのである。まるでその病気をほっておくと、死んでしまうよと言われているような感じである。
風邪やインフルエンザならば、うがいや手洗いやマスクで予防もある程度は可能であるが、勉強がしたくない病はある日突然意外なところからやってくるから厄介である。
親御さんの励ましのつもりの言葉が逆に仇になって発病したり、失恋がきっかけで発病したり、小さい頃からの慢性だったり、ある種の家族間の伝染病だったり、発生源の特定が難しいのが勉強したくない病である。予防接種があればいいのだが、何型が流行するのかさっぱり予想が出来ないのがこの病気の難しいところである。
勉強したくない病は病気なのだから、治療の第一歩は体の免疫力を高めることである。早寝早起きをし、しっかり食事を取り、掃除をし、ストレスをためず常に前向きな生き方を心がけることが大切である。そして何のことはない、このようなことを実行している子供が、塾でも成績が伸びるのである。
当たり前と言えば至極当たり前なのだが、意外と世の中の人は気づかないものである。
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