母の日
教室で母の日が話題になった。
小学生はお母さんの手伝いをするよと言っていた。皿洗いを手伝うかなと言いながら帰っていった男の子がいた。いい感じだ。嬉しくなった。
「先生はお母さんに何かあげないの」小学4年生の男の子が聞いてきた。
この年になっても自分の母親が元気なことに感謝である。私の母は5年ほど前、清志朗さんと同じリンパ癌を患った。薬が効き、癌に負けることなく今は元気に畑仕事に精を出している。
病気を患う前はお酒が好きな母に、焼酎やビールを買ってあげたが、最近はこれといって何かを買ってあげることはない。毎日顔をあわせている日常なので、テレがあるのも正直なところだが、母の日はいつもの日常が過ぎていく。
70をとうに過ぎて尚、6キロ離れた町までバイクで出かけていく。朝は5時前に起きだし、農作業にいそしんでいる。我が母ながらたいしたものである。
私の父がなくなって20年が過ぎた。50代半ばで伴侶を失った悲しみはあっただろうけれど、孫に囲まれ、愛犬と猫を相手に話し込んでいる母はそれなりに幸福そうである。
50も近くなって、たまに座敷でギターを弾きブルースを歌っている我が息子を母はどう思っているのか知らないけれど、せめて日曜は卓球などをせず農作業をして欲しいと思っているに違いない。困った息子である。
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