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2009年5月17日 (日)

ソニー1200億円の赤字

ソニー(本社東京都港区)は十四日、一関市千厩町のソニーイーエムシーエス千厩テックの生産活動を十二月末で終了すると発表した。国内複数の事業所で稼動していた生産システムを製品ごとに集約し、効率的な生産体制の確立を目指すもので、千厩テックの携帯電話事業はほかの工場に移管する。影響人員は従業員、派遣社員合わせて八百七十人に上り、単一事業所としては県内では近年最大規模とみられる。     岩手日日新聞 5月15日

ソニーは世界不況に伴う家電製品の販売不振が影響し、純損益が1200億円の赤字になると発表した。この影響により一関市千厩の千厩テックが閉鎖を決めた。

世界経済の低迷が、いよいよ日本の地方経済を窮地に追い込んでいる。前回のNECに続き一関市の経済界に激震が走った一日だった。千人弱の人間が離職してしまう今回の事態は、小さな町である一関市に於いてとてつもない人数である。そしてその影響は計り知れない。

農業基盤が崩壊してしまった地方に於いて、兼業農家が収入源とするのは工場勤務などのサラリー収入である。その数は圧倒的に多い。30代や40代の働き盛りの経済基盤を揺るがす危機的状況が、今進行している。

自動車と家電が世界不況の煽りをうけて、売れなくなっている。アメリカの自動車の街デトロイトでは失業率が20パーセントを越えている。日本だけが厳しいわけではない。しかしだからと言って痛み分けなどという脳天気なことを言っている場合ではない。

行政や政治家にもはや希望が持てなければ、各自が家庭経済を守っていかなければならない。しかしそれとて限界がおのずとある。これまでの日本の教育は、企業人として会社の歯車になる優秀な人材を育成することに重点を於いてきたが、起業人や独立心旺盛な人材を育成してきたとは言いがたい。

私の世代をみまわしても、進学校に行き大学に進んだもので、実業家は少ない。教師や公務員や団体職員がほとんどである。逆に起業家は、進学校に進まなかったが、世の中の荒波を乗り越え社長業をしているものが同級生にも何人かいる。

不況の中で、地方の優秀な人材がみんな公務員志望になってしまったなら、これからの日本はどうなってしまうのだろうか。仕事がなければ、仕事を起こすくらいの気骨のある若者を育てる使命が我々にはある。

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