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2009年5月20日 (水)

「雲の上でママをみていたとき」

横浜市池川クリニックの院長、池川明先生がリヨン社から出している本である。内容はお母さんのおなかにやどる前の記憶をもつ子ども達数人に対するインタビューである。

人はなぜ生まれてくるのか、家族とは何か、生きるとはなにかを考えさせてくれるファンタジーな絵本である。

世界中で、前世の記憶をもって生まれてくる子どたちの話を多く聞く。日本の子どもたちをリサーチし書き留めた本は実は珍しい。

残念ながら私も今まで多くのこどもたちと接してきたが、生まれてくる前の記憶を私に話してくれた塾生はいなかった。ただ中学生や高校生に「頼みもしないのに俺を(私を)を生みあがってなどと、君は吠えているけれど、君は親を選んで生まれてきたんだよ」と私が言うと、何か琴線にふれるものがあるのか、涙する生徒達は多い。

子どもたちはうまれてくる前に、自分の母親になる人や父親になる人を空の上で観察しているのだという。元気に生まれてくるとか、病気で生まれてくるかは自分で決めて生まれてくるのだと、多くの子どもたちがインタビューに答えている。生まれてくるという体験だけをしたくて降りてきて、すぐに天国に帰る魂もあるのだという。

そうなってくると、勉強が出来る子どもとか、勉強が出来ない子どもとかを経験したくて生まれてくる子どもたちもいるのかも知れない。うちの息子などはきっと後者の方だと思うのだが・・・。

このブログで何度か私自身の前世の記憶らしきものについて書いてきた。塾生からは「先生何か宗教でも始めるの」とからかわれたが、だいたいに於いて塾教師という職業は口八丁のところが多く、はったりも多い。宗教家に似てないところもないではない。しかし神に誓って言うが、インチキ教師をやっているわけではない。あしからず・・・・。

それにしても仮に3歳~8歳ぐらいの子どもたちが作り話をしているにしては、生まれてくる前の話の内容は実に共通点が多い。フロイトの言うところの集団の無意識というものでもないだろうと思う。

各人が生まれてきた理由というものを持っているとしたら、そのことに気づかないで人生を終えることは、あちらの世界に帰った時に、痛恨のミスとして悔やまれるのではないだろうか。

40歳も後半になって、ブログなどという塾日記を書き始めた私は、けっこう多忙な割には充実した日々を送らせてもらっている。ひょっとしたら、これも私の生まれてきた理由の一つなのかも知れないなどと、ブログごときでたわいのない幻想を抱いているかねごんである。

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