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2009年4月24日 (金)

人生の価値

昨日今日と、高総体の地区予選が始まった。卓球会場に立ち寄ったところ、卒塾生の何人かの懐かしい顔に出会った。

中学校の地区予選に比べると、父兄もほとんどおらずギャラリーは閑散としていたが、試合の方は高校生活の集大成を飾る白熱した試合が行なわれていた。4月のこの時期、予選で負ければ3年生は引退である。それぞれの進路に向けてそれぞれの準備が始まる。

近年高校生の就職前線は厳しい状況が続いている。一人っ子や二人っ子の少子化を迎え、地元企業への就職希望が多いのだが、なかなか希望通りの仕事に就くのが難しく、会社に入ったものの1,2年で離職する若者達が多いのが現実だ。

工場勤務などにおいては、コンベアー式の流れ作業のため、午前中に一回のトイレタイムしかとれない工場があると言う。確かに選ばなければ入れる会社はあるのだが、自分の適性に会わない仕事はなかなか続けることが困難なようだ。

昭和30年代、戦後の余韻が残る東北の農村は貧しかった。中学校を出たばかりの少年少女たちが、東京に集団就職した時代、金の卵ともてはやされ労働力は遠い遠い昔の話である。年配の方々の中には、食べ物と寝る所がありさえすれば何とか生きられた時代だと懐かしむ声もあるが、人はパンのみに生きるにあらずである。ケータイもパソコンも車も必要不可欠な今の若者達は、いくらお金があっても足りないのである。

今の成人の若者達の親世代、つまり我々の世代は、どうにかギリギリ貧しい日本の原風景を知っている世代である。物があふれる現代社会に、疑問を投げかけられる感性をかろうじて持っている世代の気がする。私たちはテレビがなくとも、ケータイがなくとも、カラオケがなくとも生きていける気がするが、しかし、日本の高度経済の豊かさとその実りを、シャワーのごとく浴びて享受してきた世代にとっては、この不況感はずいぶんこたえているのではないだろうか。不況とリンクするように、30代40代の自殺者が増え続けている。

お金や物は確かに便利であり魅力的である。しかしお金に精神を奪われ、お金に翻弄される人生であってはならぬはずである。お金のために勉強するのでも、お金のために働くだけの人生ではない。心の豊かさを育てる教養であり、人生の価値を豊かにする仕事であって欲しいと、私はいつも子どもたちに願っている。

貧しいのはお金が無いからではなく、お金だけに頼る生活を生きているからのようが気がする。

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