最近のトラックバック

« 一日が過ぎて行く | トップページ | 人生谷あり山あり »

2009年3月15日 (日)

母とのドライブ

今日は軽トラックに母親を乗せ、宮城県北にドライブに行ってきた。農業機械の展示会を見に行ってきた。草刈機械を買うのが目的だったが、ついでにトラクターや田植機やら最新鋭の機種を眺めてきた。600万円のトラクターが光輝いていたが、エヤコンが装備され、CDはもちろんのことテレビさえ見ることが出来る。

ちなみに我が町では600万円あれば、モデル展示場の家が一軒買える金額である。トラクターの前でため息をついていたおじさんがいたが、まったくである。

私の母は一台の田植え機の前に釘付けになっていた。半額セールの100万円の物件だったが、「この乗用の田植機だったら、楽だよな~」と私の顔を眺めるのだが、次の言葉がすごい「孫が農業を継いでくれるなら買おうかな」と、とんでもないことを言い出した。なけなしの年金でも叩いて買うつもりらしいのだが、もちろん止めたのは言うまでもない(・・冷や汗)。

100万もする機械を買うくらいなら、農業をやめて、お米を買って食べたほうが絶対経済的である。

先月中学校の受験学年のA先生と1時間ほどお話をする機会があった。そして先日お会いした時に「こないだホームルームで、かねごんさんとの話を使わせてもらいましたよ」とのことだった。なんの話かというと農業の話である。

宮城県北や岩手県南地区はご存知の通り米どころである。また一関市の隣町である前沢は日本でも屈指の和牛の産地である。

この地域、実は大学進学率が極端に低い。全国テストも平均点が思わしくない。この地域に赴任してきた先生方は皆一様に、勉強のレベルの低さを嘆くのだが、そのことに対する私の考えを先月A先生に話したのだ。

私など猫の額ほどの田んぼしか耕していないのであるが、この地域は田んぼを5ヘクタール以上持ち、肉牛を30頭以上飼育している専業農家が結構点在する地域である。このくらいの規模だと年収は1000万はいく。はっきり言って大学に行って職を探さずとも、体力とやる気さえあれば、食うに困らないのである。

「先生、うちの倅に勉強勉強などとけしかけないでください。へたに大学なんぞに行って百姓やらねなんて言われたら大変ですから」こんな親御さんの発言が飛び出すのである。

ちなみに私も長年塾を営んできたが、大規模農家の長男が塾に入って来たためしがない。

そんな話を私はA先生にした。A先生は都会派の洗練された先生で、農業の経営者の世界観を把握しておられなかったようだが、私の話に思い当たるふしがあったのか「なるほどな~」と頷かれておられた。

そのA先生どんな話をクラスでしたのかと言うと「生きて行く手段はいっぱいある、家がしっかり農業を営んでおり、食べていけるのなら、この不況の世の中、進学だけが選択肢ではない」、とこんな感じの話をしたそうである。

反応はというと、たまたまA先生のクラスには大規模農家の長男はおらず、『農業で食べていく』という生徒はいなかったようなのだが、農家の魅力を少しは感じ取った生徒もいたのではないだろうか。

農業が衰退し日本の食糧自給率が大変なことになっている。果てしなく続く仙台平野の田んぼを眺めながら、久しぶりの母親とのドライブの途中、そんなことを考えていた。

(追伸 )農業とはまったく関係ありませんが、当塾の春期講習の締め切りが近づきました。まだ空きがあります。希望者はよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 教育ブログ 塾・予備校教育へ塾・予備校ブログランキングに参加しています。よろしかったらクリックをお願いいたします o(_ _)oペコッ

大験セミナー春期講習ご案内http://daiken.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-a8aa.html

« 一日が過ぎて行く | トップページ | 人生谷あり山あり »

コメント

前日のブログを読み開塾二十周年だと知りました。
早いものですね。去ることになった金田先生の送別会が昨日のように思い出されるのですが、もう二十年ですか。感慨深いものがあります。

うちの近所も農家が多いのでいろいろな話をうかがいますが、いずこも大変なようです。自治会の納税組合長を担当している方の話ですが、1,000万もする農業機械を使っているところもあるよ、とのこと。「乗ってる車より農機具の方がはるかに高いと思うなあ」としみじみされてました。
中小規模の農家が共同して農業経営していく方策とかは無いんでしょうかね。経営的に成り立たないと思えばますます後継者もいなくなり、食の自給どころの話ではなくなると思うのですが。


(かねごん)
小林先生コメントありがとうございます。
開塾の年に生まれた我が子も今度成人式を迎えます。20年長かったですね。ブログでも色々書いてきましたが、本当にいろんなドラマがありました。
農業も一生懸命やればもう少し暮らしも楽になるのでしょうが、肉体的なしんどさが本業の塾に影響を与えても大変なので、手抜きをしております。
農業機械は本当にハイテクになりました。そしてめちゃくちゃ高くなりました。共同購入さえも零細農家は出来ない状況です。私の近くの農家では一軒で数千万円の機械を所有している農家があります。すごいですね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 母とのドライブ:

« 一日が過ぎて行く | トップページ | 人生谷あり山あり »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ