今日は合格発表
私が塾ブログを始めるきっかけになったのは、家内のアドバイスだったのだが、その私の家内の叔父である、現富山国際学院理事長の奥村先生のブログhttp://tiaokumura.exblog.jp/が、私が教育ブログを始める際の手本とさせていただいたブログだった。奥村先生は長年にわたり塾を営んでこられたが、昨年私塾を閉められ、外国人青年の方々の日本語教育に専念されている。下記の文は先生が塾教師時代の思い出をつづった昨年の記事であるが、私は何度読み返しても涙があふれてくる文章である。合格発表の日は、私も辛い思い出が多い・・・・。
塾での指導結果がはっきり出る県立高校合格発表の日は、朝からピリピリしている。そんな自分を家族に見せたくないが、しかたがない、塾主宰者の宿命である。塾生全員の受験校を回っている時間はないので、県庁の教育指導課に12:20頃行く。12時半になると県内全県立高校の合格名簿が閲覧できるのだ。何年か前までは名前、今は受験番号。合格者には県庁内からTELして「おめでとう」を言う。そして、そこからが塾主宰者として1年で最もつらい時間。落ちた塾生の家を訪問するのである。
全員合格の年はそれで家に帰ってビールを飲めば済む(照)。でもそんな年は四半世紀で10回くらいしかなかった。あとの約15回は1人か2人、不合格。彼または彼女の家から少し離れた場所で車を停める。家の前に立ち深呼吸数回。玄関を開ける。おばあちゃんが出てらっしゃるときもあるし(富山県は兼業主婦が日本一とかで、お母さんがその時間にご在宅はめったにない)、本人が出てくるときもある。会った瞬間に照れ笑いする塾生もいるし、怒った表情の塾生もいるが、ほとんどの生徒が泣く。顔を見合わせたとたんに泣く子もいるし、少し話している内に涙声になる子、帰り際に泣き出す子、玄関先まで僕を見送った後閉めた玄関からすすり泣きの声が伝わる子・・・。そんな時、「もう塾はやめよう」とか「いっそのこと『俺が落ちたのはお前のせいだ』と殴りかかってきてくれたほうがいいのに」「返せるものなら、月謝を返してあげたい」とか思う。
そんな気持ちになりながらも、四半世紀も塾を続けて来られたのは何故だろう。家族の生活がかかってる、ってのがもちろん一番だが、自分のような者でも子どもたちに役立ってるという自負、かなぁ。落ちた子には、私立の入学式を調べ、お祝いの手紙とささやかな入学祝いを贈る。塾からそういうのもらって、逆に県立に落ちたことをまた思い出させるのではとも思うけど、つらい現実は現実として認め新しい出発をしてほしい気持ちからである。
塾は、「必要悪」とまでは言わないがあくまでも「学校教育の補完」だと思う。公教育がきちんと成立していれば、塾なんかいらないのである。だが、これまでもこれからも「進学塾」も「補習塾」も続くだろう。
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かねごん先生、奥村@富山です。
当地は今日が県立高校合格発表の日で、辛い結果の出た日でした。しょんぼりと帰宅していつものようにかねごん先生のブログをご訪問しビックリしました! 私のブログの記事が大きく転載されているではありませんか。ビックリしつつも、また頑張らねばと元気回復できました。
ほんの1年ほど前の自分の記事、「そっかこのときこういうことを書いてたんだなぁ」と思いを新たにしました。この1年はあっという間で、1年前の記事もすっかり脳の片隅に押し込まれていました。でもこうして1年前の自分の気持ちを再確認させていただき、なおかつ勇気づけていただきありがとうございました。
かねごん先生のお手本なんてとうてい無理ですが、今後ともお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
かねごん先生のブログ記事で取り上げていただき、本当にありがとうございました。
長文陳謝
(かねごん)
奥村先生の記事を無断で拝借してしまい申し訳ございません。この先生の記事は何度読んでもじ~んときてしまいます。
今日は岩手県立高校の合格発表でしたが、10年ぶりに、塾生全員合格を果たしました。今回は嬉し涙で終わることができ本当にほっとしています。
また元気に明日から頑張れそうです。先生も体調にお気をつけお励みくださいませ。それでは。
投稿: 奥村@富山 | 2009年3月17日 (火) 20時30分