ジャズの癒し
私が愛するジャズマンにアート・ファーマーがいる。ここ一ヶ月近く、塾と自宅の往復は軽トラックの中で彼のトランペットを聴いている。
哀愁の漂うトランペットに、私はただただ心が癒され、宇宙をさまようかねごんである。ジャズを聴き始めたのは19歳の頃からだが、東京で一人暮らしを始めた頃とリンクする。
最初はジャズファンと言うよりはジャズ喫茶ファンであった。都会の孤独の中で、一人でいることに違和感のない空間、それが私にとってのジャズ喫茶だった。ジョン・コルトレーンもアートペッパーもアート・ファーマーも行きつけのジャズ喫茶で出会い、そして傾倒していった。
私がブラックな音楽に魅了されるは、孤独を癒されることが一番の理由のような気がする。家族がいる、かわいい教え子達もいる、友人ももちろんいる。しかし生きていくことはやはりいつも何がしかの孤独といつも隣り合わせである。
ジャズは魂の悲しみや、心の葛藤をまるでそよ風の囁きのように癒してくれる。ジャズという音楽が存在しなかったら、自分という人間はどんな存在になっていただろうかなどと考えてみる。少なくとも塾教師はやっていなかったような気がする。
ブログでお付き合いしている先生方もそうであるが、同業の先生方を見渡しても、なぜかジャズを愛する塾の先生方は不思議と多い。
塾教師は孤独な職業なのかも知れない・・・・・。
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