最後の授業
私の塾は個別指導塾なので、塾生との最後の別れは個々に訪れる。
毎回、子ども達へのはなむけの言葉を考えて、想いが巡るのであるが、なかなか気の効いた言葉が出てこず、言葉がいつも空振りに終わってしまう。
今年も別れの季節がやってきた。毎年巡り来る春の季節は喜びの季節であると共に、別れの季節でもある。何十年塾教師をやってきても、この寂しさに慣れることはない。
15歳の若者達は、これから恋の季節やほろ苦い青春の時代を過ごして行く。どんなドラマが待っているのだろうか。どんな時代を彼等彼女達は築いていくのだろうか。輝き始めた春の日差しの中で、私は教え子達の晴れ姿に毎年目を細める。
多くの汗と多くの涙が多くの糧になり、人生の道を歩んでいくのだろう。挫折や裏切りや時に不合理な怒りを覚えるかも知れない。しかし、生きていくことが素晴らしい経験であり、今まで出会ってきた多くの人たちの支えと愛を忘れない今後の人生であって欲しい。
坂道を登る日々もある。下り坂の道もあるだろう。つづれ織りなす多くの道で、きっと君達は迷うことがあるはずだ。そんな時はそっと耳を澄ましてみよう。君達をいざなってくれる風の歌が聴こえてくるはずだ。
優しさを忘れてはいけない。いたわりを忘れてはいけない。そして何よりも自分を傷つけてはいけない。
夢を棄てちゃいけない。希望を棄てちゃいけない。思い続ける勇気と自信を失わない限り、実現は間違いなくやって来る。多くの大人が夢をあきらめてしまったのは、夢を見ることに自信がもてなくなったからだ。それだけのことだ。
人生は素晴らしい!そのことだけは決して忘れないで欲しい。
来週で多くの塾生の皆さんとさようならです。私の塾に来てくれて本当にありがとう。受験は心配することはない。だいじょうぶ!だいじょうぶ!だいじょうぶ!
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