リーダーの資質~風を感じる力~
オバマ氏がアメリカ大統領に就任し、とうとう私達の同世代がリーダーとして世界の桧舞台に登場した。
彼の演説や言行録に接するたびに、民族を越え、言語を越え、国籍を越え、時代を生きてきた同じ風を感じる。ケネディーの暗殺に始まり、ベトナム戦争の泥沼化とヒッピー文化を少年の頃に体験した風は、やがてボブディランや二ール・ヤングのプロテストソングに啓発され、グローバルな視野を希求してやまない魂の集団を構築していく。
湾岸戦争を経て、何でもありの欲望丸出しの経済優先のまつりごとを嫌というほど見せつけられた我々世代は、人生の成功は、お金だけではないという信念とも言える心の基盤が植えつけられた世代と言ってもいいかも知れない。
リーダーの条件とは、大海原に船出する勇気ではなく、嵐の時にいち早く安全を希求し、寄航する決断力だと思う。同胞の命や安全をいつも第一義に考えられることが、リーダーとして一番求められる資質ではないだろうか。
そう言った意味でも、リーダーの傲慢さや、自信過剰の行動は、時に舵取りを誤ってしまうことになり、船は沈没してしまう。リーダーにとって謙虚さと冷静さがリーダーの生命線であり、同船者を安全に目的地に導く灯台の光である。
風を感じなければならない。風見鶏的な都合の良い風だけを追い求める、どこかの国の政治家サン達には、今大切な風が吹いていることなど知るよしもないだろう。
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